ホーム » 投稿 » 海外映画 » レビュー » 宇宙人が弱い…ラストの意味と意外な裏テーマとは? 映画『サイン』徹底考察。「つまらない」と酷評の理由と元ネタも深掘り解説 » Page 7

不吉な予感に満ちたハワードの旋律ー音楽の魅力

ジェームズ・ニュートン・ハワード
ジェームズニュートンハワードGetty Images

本作の音楽を手がけるのは、ジェームズ・ニュートン・ハワード。『シックス・センス』や『ハプニング』など、数々のシャマラン作品を手掛けてきたおなじみの作曲家だ。

ジェームズは、「サイン」という本作のタイトルらしく、不吉な予感に満ちた13の楽曲を提供。他のシャマラン作品同様、弦楽器による反復的な音色を間断なく響かせることにより、観客の緊張感を執拗なまでに高めている。

特に、「The Hand of Fate」のパート1とパート2では、前半の弦楽器のうねるようなアルペジオの音色が印象的。後半は、雄大なコーン畑の映像と相まって緩やかでムーディーな展開に変わり、ポジティブなメロディーへと変わっていく。

なお、演奏では、弦楽器以外にもベースやチューバを採用。低音域を強調し、弦楽器の反復音と相まって、観客の不安感を煽っている。

【関連記事】
原作と正反対のラストとは? 映画『ノック 終末の訪問者』の考察と評価。M・ナイト・シャマランの現在地【前編】

芝刈り機の場面がヤバい。駄作と評判も真の評価は? 映画『ハプニング』考察。コロナを予言…? ウイルスの原因は? 徹底解説
「そんなわけあるか!」ツッコミどころ満載の和製SF映画5選。なぜ企画が通ったのか…。常人には理解不能な世紀の駄作が大集合

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!