キャラクター性を引き立てる演技

キム・ジュンソ 写真:武馬怜子
キム・ジュンソ 写真:武馬怜子

―――本作でジュンソさんが演じられたダオンは、家庭環境に問題があり、他人のイメージとは異なる内面を持っていますね。演じ分けはどのようにされたのでしょうか?

「人は誰しもそういう部分があって当然だと思います。家族や友達、仕事の同僚など、自分が今いる環境によって、無意識のうちに話し方や態度が変わっているものだと思うんです。だから『演じ分けよう』と意識していたわけではなく、自然とそうなっていたという感覚に近いです」

―――演技について皆さんとディスカッションなど演技のアイデアなどを話し合うことってありましたか?
 
「撮影が始まる前から、ヤン・ギョンヒ監督をはじめキャスト4人で何度も話し合いを重ねました。監督からは、『それぞれのキャラクター性をしっかりと際立たせてほしい』と言われていたので、その言葉を常に意識しながら撮影に臨みました。中でもダオンは、自分の気持ちをうまく表現できない不器用さを抱えたキャラクターなので、そういった繊細な一面を丁寧に表現してほしいと具体的な指示もいただきました」 

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