再び訪れる”スイッチ”の機会
そして、再び訪れるクリスマスイブの夜。ガンが受賞した映画賞を、今度はユンが受賞する。そして、1年前に2人で食事した時と同じ店に入る。そこでユンは恋人がいることを告白し、「出来れば、お前と入れ代わりたいよ」とガンに軽口を叩く。ユンを見送り、自らもタクシーで帰宅の途に就くガン。しかしその運転手の横顔を見て驚く。1年前に乗ったタクシーを同じ人物だったのだ。
彼曰く「もう1つの人生は、家族と一緒で幸せでしたか?あっという間でしたね」。そして、元の人生に戻らなければならないことを告げる。家族がいる幸せを知ってしまったガンは抵抗するものの、運命は変えられないと語る謎の運転手。
自宅に戻り、かけがえのない時間を過ごした子どもたちから「パパ大好き」と言われ、思わず涙するガン。ベッドルームでスヒョンからの「明日も今日みたいな日ならいいな」という言葉とともに眠りに就く。そして、目が覚めると、元の世界に戻っていた。しかしガンは、マネージャーであるユンや周囲の人物にも気配りを欠かさない、優しい男に変貌を遂げていた。