ルールを超えてはならない危険な理由
そんな仲間の中で、ミアの親友の弟であるライリー(ジョー・バード)が自分もしたいと手を挙げる。しかしミアの親友でありライリーの姉ジェイド(アレクサンドラ・ジェンセン)も参加しているため、弟にそんな危険なことをさせられないと止める。
しかしジェイドが席を立った隙に、ライリーは儀式をやってしまうのだ。
仲間と同様に降霊による憑依を楽しむと思われたが、なんと憑依したのは亡くなったミアの母親だった。仲間達は止めようとするが、ミアは泣きながらライリーに触れる。
そしてここで“90秒ルール”が効いてくる。
90秒経っても手を離すことなく、ライリーは完全に霊に取り憑かれてしまうのだ。そして自ら命を絶とうとライリーの体を傷つけ始め、会場中を恐怖に陥れる。パーティシーンから、一気にホラーへと引き込む監督の技量に膝を打つ。
生死を彷徨うことになった弟の発端となったことで、ミアはこれまで仲の良かった親友ジェイドとその母親からも縁を切られる。
そして1人になった時、母親が亡くなった悲しみと、友達に大怪我をさせてしまった罪悪感から、霊との交信に懸命に励んでいく。
発端は最初の一回だが、それが終わりになるとは夢にも思わなかったのだ。仲間が全員楽しんでいたように、自分は大丈夫だと思い込んでしまったことが原因だ。