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本格派ニンジャ・カンフーアクション
声優はあのアクションレジェンド俳優

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© 2023 PARAMOUNT PICTURESTEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC

今作のヴィランとなるスーパーフライが率いる「ミュータント軍団」は、いかにもクズなキャラ造詣も、その言動も最高にイカした奴らばかり。

その上で、マイノリティとして人間に虐げられてきた怒りと悲哀もしっかりと描かれており、このあたりの加減は、本作のプロデューサーであるセス・ローゲンのテイストが入っていそうだ。

「ニンジャ」は、主にアクション描写に反映されており、タートルズの面々は武器の違いだけでなくファイトスタイルもしっかり色分けされており、派手に大暴れしてくれる。カンフースタイルだが、ジャッキー・チェンが声優を務めるスプリンターの見せ場も、リスペクトが込められていてファンにはたまらない。

そして、最後は「タートルズ」。リブート作ということで、タートルズの誕生から成長までしっかりと描かれていて、見終わる頃には、誰もがこのキャラクターと世界観が大好きになるはずだ。

さらにいえば、クライマックスではニューヨークを舞台とした「ミュータント・パニック」も、スペクタクル感たっぷりに展開する。そしてラストのホッコリ感。

声高に主張しなくても、多様性と協調性を自然に描いたストーリーテリングは、どこかのアニメ会社に見て学んでほしいくらいだ。

歴史のあるフランチャイズに、異様に手間暇かけて真摯に取り組んだこと感じさせる本作。タイトル問題はとりあえず置いといて、今度こそ日本でも大ブレイクすることを願う。

【あらすじ】
子供のころより’危険な存在’である人間から隠れて暮らしてきたタートルズたち。’普通のティーンエイジャー’として彼らが住むニューヨークのみんなに愛され受け入れられたいーその願いを叶えるため、新たな友人エイプリルの助けを得つつ謎の犯罪組織との戦いに繰り出す。そんな彼らの前に現れたのはミュータント化した敵の大群だった・・・

【作品情報】
■監督:ジェフ・ロウ(『ミッチェル家とマシンの反乱』)
■製作:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ、ジェームズ・ウィーバー(『ネイバーズ』)
■音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス
■全米公開:8月2日
■日本公開:9月22日
■日本語吹替版キャスト:宮世琉弥、齊藤京子(日向坂46) and 佐藤二朗 | 土屋神葉、戸谷菊之介、榊原優希、堀内賢雄、朴璐美、草尾毅、木内秀信、落合弘治、中村悠一、竹内順子、沢城みゆき、梶裕貴、長谷川カオナシ(クリープハイプ)他
■原題:Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem
■配給:東和ピクチャーズ
■コピーライト:© 2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.
#映画タートルズ #ミュータントパニック #ミューパニ
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