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映画『鳥』【ネタバレあり】あらすじ

アルフレッド・ヒッチコック
アルフレッドヒッチコックGetty Images

 村の様子がおかしいー。そう感じたリディアは、鶏の餌を作っている近所の農夫ダンの元を訪問。キッチンで、割れたコーヒーカップを目撃する。恐る恐る奥の寝室へ覗きに向かうリディア。すると、そこには、鳥たちに両目を抉られたダンの亡骸が転がっていた。すっかり怯え上がったリディアは、メラニーに、キャシーの様子を見に行くよう懇願する。

 アニーにあいさつしたメラニーは、校庭のベンチに座り、授業が終わるのをじっと待つ。と、彼女の背後に、大量のカラスが集まっていることに気づき、教室のアニーに警告しに行く。2人は、子どもたちとともに避難するが、カラスの襲撃により何人かが流血する。

 その後、メラニーは、地元のレストランでミッチと落ち合う。店内の客は、「この世の終わりだ」「鳥なんか殺してしまえ」などと、口々に奇妙な鳥の振る舞いについて語っていた。一方、息子と娘と会食していた若い母親は、白熱する店内の様子に不安を感じ、子どもたちを怖がらせないでほしいと口をはさむ。

 一方、レストランの外では、給油中のガソリンスタンド店員が鳥に襲撃され気絶。彼が手にしていたホースからガソリンが流れ出していた。この危険な状況を察知したメラニーは、近くでタバコを吸おうとしているセールスマンに必死で警告をしようとする。

 しかし、時すでに遅し。タバコの火はガソリンに引火し、大爆発。セールスマンは黒焦げになる。

 パニックになり、レストランを後にするメラニーたち。しかし、鳥たちの凶行は止まらない。メラニーはどうにか電話ボックスに逃げ込むが、今度はカモメたちが電話ボックスに突撃してくる。と、そこへミッチが駆け付け、メラニーを救助。再びレストランに戻る。

 レストランに戻った2人。レストランのホールにはもはや誰もおらず、女性たちだけが奥の方で固まっていた。子どもと会食していた若い母親は、メラニーを鳥の襲撃の元凶と決めつけ、「悪魔!」と罵る。

 2人はレストランを後にし、キャシーを助けにアニーの自宅へ向かう。2人は、玄関先でアニーの亡骸を発見。さらに、家の中で泣きながら怯えるキャシーを見つける。キャシーから、アニーが彼女をかばって亡くなったことを聞く2人。2人は、家を守ることを決意し、自宅に戻ってドアや窓を板で補強して立てこもる。

 しかし、鳥たちの攻撃は止むところを知らない。彼らは、鋭いくちばしで窓やドアを襲撃。ブレナー家に集中砲火を浴びせてくる。

 そして夜。鳥たちの襲撃が止み、一旦眠る3人。しかし、メラニーが2階からの物音に気付き、キャシーの部屋へと向かう。

 と、彼女の目の前に、目を疑う光景が広がる。屋根に開けた穴から鳥たちが大量に侵入してきていたのだ。メラニーの姿を見るや、激しく攻撃をする鳥たち。彼女はドアの前で気絶するが、鳥の鳴き声に気付いたミッチとリディアによって助け出される。

 酷いケガを負ったメラニーを見て、病院に連れていくことを決意するミッチ。鳥たちは家の周囲をびっしりと取り囲んでいたが、ミッチは何とか車庫から自動車を出すことに成功する。

 カーラジオからは、鳥たちの行動が近隣都市で拡大し、州兵の出動要請を呼び掛けているとの緊急放送が流れている。そして、ブレナー家には、数千羽の鳥たちが密集している。リッチたちは、過酷な状況の中、病院に向かって車を走らせるのだった。

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