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映画『知りすぎていた男』【ネタバレあり】あらすじ

アルフレッド・ヒッチコック
アルフレッドヒッチコックGetty Images

 ハンクをルーシーに預けたマッケンナ夫妻は、エドワードと警察へ。と、そこへ、警察にベルナールの話を告げ口したらハンクの命はない、という電話がかってくる。ハンクが気がかりな2人は、ひとまずドレイトンをホテルに帰らせ、様子を探らせる。程なく釈放され、ホテルに戻った2人。しかし、すでにドレイトン夫妻はチェックアウトを済ませており、ハンクの姿もなかった。

 ベルナールの言葉を思い出し、一路、ロンドンへと向かうベンとジョー。ロンドンでは、ハンクの誘拐を知るブキャナン警部が待っていた。彼は2人に、ベルナールが暗殺計画を探るために派遣されたフランスのスパイであった事実を伝え、ベンの最期の言葉が謎を解くカギだと告げる。しかし、ベンは、ハンクの命が危険にさらされることを恐れ、伝えるのをためらう。

 その後、ベンの独自調査により、件の暗殺計画が駐英大使によるヨーロッパ某国の首相暗殺計画であること、「アンブローズ・チャペル」がその画策の舞台であることが判明。さらに、ドレイトン夫妻が「アンブローズ・チャペル」の牧師であることが判明する。ベルナールは、今際の際に暗殺計画の阻止をベンに託したのだ。

 早速「アンブローズ・チャペル」に入り、ハンクを救おうとするベンとジョー。と、そこにドレイトンが登場。ハンクを大使館へと連れていく。2人は、その足で暗殺の舞台ロイヤル・アルバート・ホールへと向かう。

 ホールでは、某国首相隣席のもと、コンサートが開催されていた。会場では、暗殺者のリアンが正面のボックス席に身を潜めている。と、そこへ、ベンがやってくる。

 今か今かと待ち受けるベン。やがて、曲が終盤に差し掛かり、シンバル奏者が立ち上がる。その瞬間、リアンは銃を構える。ラストのシンバルの音に紛れて発砲しようという魂胆だ。

 そして、シンバル奏者がシンバルを構えたその瞬間、ジョーが叫ぶ。驚いた首相は立ち上がり、弾は右肩をかすめる。そして、ベンはリアンに襲いかかり、2階のボックス席から突き落とす。命拾いした首相夫妻は、ベンとジョーにお礼を告げ、次の日に開催される大使館のパーティーに2人を招く。

 一方、暗殺をしくじったドレイトン夫妻は、大使から叱責を受けていた。大使は、ドレイトン夫妻に、ハンクの殺害を命じる。夫のエドワードは、「承知しました」と答えるが、ルーシーはハンクに情が移ってしまっていた。

 一方、ブキャナンからハンクが大使館に監禁されていることを聞いたベンは、一路大使館へと向かう。しかし、大使館は治外法権のため、中に踏み込めない。一計を案じたベンは、首相に連絡。「これから大使館に伺いたい」と伝える。

 大使館では、首相や王女を賓客に迎え、パーティーが開かれていた。そこでジョーは、首相から歌を歌うようせがまれ、ピアノを弾きながら「ケ・セラ・セラ」を歌い始める。

 大広間のジョーの歌声は、ハンクとルーシーの耳にも届いていた。ハンクを助けたいと思っていたルーシーは、ハンクに指笛を吹くように進言。その音が、ハンクを探していたベンの耳にも届く。

 その後、ベンはハンクと再会を果たすが、そこに拳銃を持ったエドワードが登場。ハンクに銃口を向けながら、こっそり大使館の階段を下り、脱出を図る。と、そこへベンが登場。エドワードを階段から突き落とす。

 かくしてエドワードは死に、ベンとジョーはハンクの救出に成功したのだった。

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