ホーム » 投稿 » 海外映画 » 劇場公開作品 » 「圧倒的なスピード感と情報量…」映画『Search サーチ2』の評価は? 張り巡らされた伏線を考察。忖度なしガチレビュー » Page 2

主人公はデジタルネイティブ世代の女子高生
登場するデバイスの変化にも注目

© 2023 Sony Pictures Digital Productions Inc All rights reserved

 本作は、2018年公開のサスペンススリラー『Search』の続編。主演はストーム・リードで、監督は前作でプロデュースを務めたニコラス・D・ジョンソンとウィル・メリック。前作で監督・脚本を務めたアニーシュ・チャガンディが原案・制作を担当する。

 本シリーズ最大の特徴は、さまざまなカメラワークから物語が語られる通常の映画とは異なり、「映画がディスプレイ上で完結する」ということに尽きる。前作『Search』は、従来にない新たな手法が話題を呼び、米サンダンス映画祭では観客賞を受賞している。

 そんな話題作の続編となる本作では、デジタル社会の進化も相まって、登場するデバイスが大幅にパワーアップしているのがポイント。FacebookやInstagram、LINEといったSNSのほか、GPSによる位置情報測定サービスやWebカメラ、入金記録など、さまざまなアプリやデバイスが登場する。

 なお、前作では、行方不明となった娘を探す父親が主人公だったが、今作では、本作では、デジタルネイティブ世代の女子高生・ジューンが主人公。恋人との旅先で行方不明になった母親を、デジタルデバイスを駆使して懸命に探し出そうとする彼女の姿は、観客の胸を打つこと請け合いだろう。

1 2 3 4