「準備期間わずか6ヶ月」クリストファー・ノーラン最新作『オッペンハイマー』、主演・キリアン・ マーフィーが語る製作裏話
俳優の役作りには多くの準備がいる。それが歴史上の人物となると、さらに時間を要する。しかし、ノーラン監督の新作映画『オッペンハイマー』で、主演を務めるキリアン・マーフィーは、撮影までの準備期間がわずか6ヶ月しかなかったことを現地メディアに話した。今回はキリアンが配役された際のエピソードを現地メディアを参考に紹介していく。
映画『オッペンハイマー』主役抜擢は「ノーラン監督から突然の電話」
映画俳優が歴史上の人物を演じるには、その役柄の声や動きを習得し説得力のある演技をする必要がある。そのため多くのリサーチを要する。
今回、クリストファー・ノーラン監督の歴史的大作となった映画『オッペンハイマー』の主役に抜擢された俳優は、映画『バットマン ビギンズ』(2005)や、映画『インセプション』(2010)でも存在感を発揮した、名優キリアン・マーフィーだ。
彼が、米Colliderのインタビューに回答している内容では、「ノーラン監督からの電話は突然掛かってくるので、未だに驚かされる」とのこと。「ノーラン監督が今回の大規模な歴史的プロジェクトの主役に、自分が抜擢されるとは全く知らなかった」と語っていた。
さらに、ノーラン監督の電話を受けてから、撮影準備期間は6ヶ月間しかなかったと言う。
彼は「それは”夢”以上の言葉では説明できないよ。月並みな言葉だけど、これが真実なんです。でも、まさか彼から電話がくるなんて思いもしませんでした。突然電話がきたんだ。それが彼の手口で、音信不通だったのに突然電話がかかってくるんだ」
「『オッペンハイマーの映画を制作するから、彼を演じてほしい』と言われたんだ。大きな衝撃だったし、とても嬉しかった。『よし、これからやることがたくさんある』と思った』と話した。
キリアンはまた、歴史上の人物を演じるには「もっと時間が必要なことだったであろう」と米Colliderに明かしたが、電話が終わった瞬間から真っ直ぐに取り組んだという彼は「6ヶ月という期間は良かった」とも話した。
このことから、俳優キリアンが、ノーラン監督の電話を受けてから、オッペンハイマーに関する内容を猛烈にリサーチしたことは、容易に想像ができる。そんな俳優キリアン・マーフィーの演技は本作の大きな見どころとなるだろう。
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