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独裁政権下のチリを舞台にしたエモーショナルなスリラー

『1976』

1976© Cinestación

アジアンプレミア上映
製作国:チリ/アルゼンチン/カタール
監督:マヌエラ・マルテッリ
キャスト:アリン・クーペンヘイム、ニコラス・セプルベダ、ウーゴ・メディナ

【作品内容】
独裁者・ピノチェトが権力を握るチリ。主婦のカルメンは、司祭から一人の若い男をかくまうように依頼され、了承するのだが…。独裁政権下のチリを舞台に、平凡な主婦が慣れ親しんだ生活から離れ、未知の領域に足を踏み入れる。

監督のマヌエラマルテッリ

メガホンをとったのは、1983年生まれ、チリ出身の女優・映画監督のマヌエラ・マルテッリ。彼女の長編デビュー作となった『1976』は、2022年のカンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、好評を博した。

新鋭女性監督が描く、独裁政権下の恐怖と主婦のスリリングな冒険。数多の国際映画祭で名を轟かせた作品が、満を持して東京国際映画祭のスクリーンでお披露目となる。

【上映日時】
10/26(水)21:30- ヒューマントラストシネマ有楽町
10/28(金)18:30- 丸の内 TOEI1   
10/31(月)10:35- TOHOシネマズ シャンテ

サスペンス映画のフォーマットに政治色を加えた野心作

『アシュカル』

Ashkal© Ashkal The Party Film Sales supernova Films Poetik film Blast Film

アジアンプレミア上映
製作国:チュニジア/フランス
監督:ユセフ・チェビ
キャスト:アリン・クーペンヘイム、ニコラス・セプルベダ、ウーゴ・メディナ

【作品内容】
チュニジア共和国の首都・チュニスの郊外。作業が中断されて未整理のままの建設現場で、黒焦げの死体が連続して発見された。その頃チュニスでは、民主化運動が盛り上がりを見せている。2人の刑事は捜査を始めるのだが…。

監督を務めたユセフチェビ© Aymen Laabidi

メガホンをとったのは、1984年生まれのユセフ・チェビ。2021年にチュニスを舞台にしたスリラー映画『Black Medusa(原題)』の制作に携わり、本作が満を持しての監督デビュー作となる。人体自然発火をモチーフにした政治色の強いスリラーという難しい題材を、いかなる手腕で描くのか。注目が集まる。

【上映日時】
10/25(木) 19:00- ヒューマントラストシネマ有楽町
10/29(土) 10:00- 丸の内 TOEI1
11/01(火) 14:15- TOHOシネマズ シャンテ

鈴木亮平×宮沢氷魚共演。男性2人の純愛を描く注目作

『エゴイスト』

©2023高山真小学館エゴイスト製作委員会

ワールドプレミア上映
製作国:日本
監督:松永大司
キャスト:鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子

【作品内容】
2020年に逝去したエッセイストの高山真の自伝的小説を、トランスジェンダーのアーティストに密着したドキュメンタリー『ピュ〜ぴる』(2009)で知られる松永大司が映画化。編集者である主人公・浩輔(鈴木亮平)とパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)との濃密な関係を描き、愛とエゴの間で揺れ動く感情を活写する。

監督を務めた松永大司©祭貴義道

メガホンをとった松永大司は、1974年生まれの日本の映画監督、脚本家、俳優。記録映画『ピュ〜ぴる』で話題を集めた後、山本政志、橋口亮輔といった個性派監督のもとで助監督経験を積み、劇映画にも進出。

故・手塚治虫が亡くなる直前に構想していた物語を基に『トイレのピエタ』(2015」)を監督し、日本映画監督協会新人賞を受賞するなど、高く評価された。東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されるのは今作が初となる。

【上映日時】
10/27(木) 13:30- 丸の内ピカデリー2
10/30(日) 18:00- 丸の内 TOEI1
11/01(火) 21:00- ヒューマントラストシネマ有楽町

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