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宮崎駿に「賞を奪われた」発言でプチ炎上… 映画『スパイダーマン スパイダーバース』主演俳優が“負け惜しみ投稿”を反省

text by 編集部

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、第96回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した宮崎駿の『君たちはどう生きるか』の最大のライバルとみられていた。受賞を逃した同作の主演俳優シャメイク・ムーアは、SNSにある投稿をして波紋を呼んでいたようだ。早速現地メディア米Varietyを参考に、詳細を確認していく。

アカデミー賞長編アニメ賞巡るシャメイク・ムーアの投稿に批判の声

シャメイク・ムーア
シャメイクムーアGetty Images

アカデミー賞長編アニメ賞を宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』(2023)が受賞したことについて、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の主演であり、『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズの主人公マイルズ・モラレスの声を担当する俳優シャメイク・ムーアが、X(旧Twitter)に「奪われた」と一言投稿した。

これに対し、多くのファンはムーアを批判。宮崎駿はアニメ界のレジェンドであり、しかるべき敬意が払われるべきだとの声がSNSを中心にあがっている。

その後「勝者に敬意を」とムーアはフォローアップの返信を投稿。彼は「確かに、僕は間違いなく負け惜しみだが、僕たちは負けていない。今夜は認めてもらえなかったかもしれないけど、人生は続くし、ビヨンドも……準備しよう」と投稿した。

ムーアはこの流れに動じて『スパイダーバース』で、アニメ3部作を締めくくる次回作の映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』を予告した。

『スパイダーマン:ビヨンド・スパイダーバース』の共同脚本家兼プロデューサーを務めたクリス・ミラーは「まあ、どうせ負けるなら、史上最高に負けるのがいい」と自身のXアカウントに投稿している。

ムーアはその後「とてもプロフェッショナルで、これから何が起こるか楽しみだ。私は若いし、ファイターだから、私の性格を許してほしい。勝者を獲得したみなさん、おめでとうございます」と投稿を続けた。

『スパイダーバース』シリーズ第1作目の映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)は、アカデミー賞長編アニメ賞を受賞している。

同シリーズの続編であった映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースは、批評家から絶賛され、全世界で6億9000万ドル(約1016億円)の興行的成功を収め、今年のアカデミー賞長編アニメ賞の最有力候補と呼ばれていたが、同時に宮崎監督の映画『君たちはどう生きるか』も有力候補として注目されていた。

なお『君たちはどう生きるか』は同賞のほかにも複数の批評家賞を受賞しており、BAFTA映画賞(英国アカデミー賞)と、ゴールデングローブ賞で長編アニメのトロフィーを授与されている。

宮崎駿は以前にも、映画『千と千尋の神隠し』(2001)でアカデミー長編アニメ賞を受賞しているため、今回で同賞を2度受賞したこととなる。映画『君たちはどう生きるか』を監督した宮崎は現在83歳で、これでアカデミー長編アニメ賞を受賞した最高齢の監督にもなった。

今後、宮崎駿が長編映画を製作するか否かは不明だが、新作として短編映画を製作する可能性も囁かれている。

また、映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は、ハリウッドでのWストライキによって、予定されていた2024年3月の米公開が無期延期となり、現在の公開予定日は未定となっている。

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