アリ・アスター新作の予告編解禁。ホアキン・フェニックスとタッグを組んだ映画『Beau Is Afraid』の内容とは?
映画製作・配給会社の『A24』は、ホアキン・フェニックスが主演を務める、アリ・アスター監督最新作『Beau Is Afraid(原題)』の予告編を公開した。今回は、公開された動画の内容や、映画の詳細について現地のメディアを参考にご紹介する。
ホアキン・フェニックスが奇妙に老け込んでいる姿
『ミッドサマー』を彷彿とさせる不気味な世界観
米colliderによると、始めこの映画は、史上最も成功した起業家の1人を中心に、彼の数十年にわたるキャリアを物語る、という説明のみが公開されていたようで、前作のような不穏な映画ではなくなるかと一瞬思われたようだ。
しかし、この映画のポスターがオンラインで公開された時に、主演のホアキン・フェニックスが奇妙に老け込んでいる姿が見え、監督のいつもの不穏さや、奇妙さがこの映画にも含まれていることが確認された。
予告の内容は、主人公のボーが母親との複雑な関係を振り返る、子供時代の奇妙な映像から始まる。
映像の途中からは、80年代のアップテンポなビートが流れだし、実写とアニメーションの世界を行き来しながら、現実の恐怖に立ち向かうボーの姿が映し出されており、ホラー映画とインディー・アドベンチャー映画の要素がある作品のように感じる内容となっている。
【予告編】
キャストは、ブロードウェイの伝説的存在であるネイサン・レインや、パティ・スポーン、エイミー・ライアン、カイリー・ロジャーズ、パーカー・ポージー、スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、ドニ・メーシェ、ヘイリー・スクワイアーズ、マイケル・ギャンドルフィーニ、ゾーイ・リスター=ジョーンズ。
配給会社の『A24』とアスター監督は、これまでホラー映画の『ヘレディタリー/継承』と『ミッド・サマー』をサポートしてきており、今回の新作映画で、3度目のパートナーシップ。
また、これまでの作品と同様、アスター監督は自ら書いた脚本で、監督を務め、『ミッドソマー』と『ヘレディタリー/継承』で共に仕事をした、撮影監督パヴェル・ポゴルゼルスキーや、編集者ルシアン・ジョンストンと、再び一緒に撮影を行ったようだ。
この3人のトリオはアスター監督の前作で素晴らしい仕事をしたと評価が高いので、今回の新作にも、大きな期待が掛かっている。
映画『Beau Is Afraid』は2023年4月21日にアメリカで公開される。日本の公開に関しては、配給会社のハピネットファントム・スタジオが、2023年以内を目途に話が進んでいるようだ。
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