今年のアカデミー賞を制するのは? 23年アカデミー賞10部門のショートリストが発表。『アバター 2』ほか話題作が目白押し
第95回アカデミー賞の授賞式に向け、主要部門のノミネート候補リストのショートリストが遂に発表された。これにより、全てのノミネートが発表される1月24日(火)の前に、アカデミー賞にどのような作品が検討されているのかがある程度わかる。早速現地のメディアを参考に、その内容に迫る。
Netflix映画『西部戦線異常なし』が大健闘の可能性大!? 『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』は 4部門でトップ予想
米colliderによると、このリストでは、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞、アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞、アカデミー国際長編映画賞、アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞、アカデミー作曲賞、アカデミー歌曲賞、アカデミー短編アニメ賞、アカデミー短編映画賞、アカデミー音響賞、アカデミー視覚効果賞の、合計10ある部門の中で、最も有力な作品の候補が挙げられているようだ。
その中でも、ひときわ輝いて見えるのがNetflix作品の『西部戦線異常なし』だ。
なんとこのドイツ映画の『西部戦線異常なし』は、映画ファンから非常に人気の高い『ブラックパンサー : ワカンダ・フォーエバー』とリスト内で競い合っている。
特に注目すべきなのは、この映画が、アカデミー国際長編映画賞の最終選考に残った、韓国のパク・チャヌク監督の『別れる決心』、メキシコのアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の『バルド、偽りの記録と一握りの真実』、ベルギーのルーカス・ドント監督の話題作『Close』といった大作映画と競い合うことになったことだ。
このことからエドワード・ベルガー監督による『西部戦線異常なし』は、今年のアカデミー賞で波乱を起こす可能性大とされているため、作品をまだ見ていない方はアカデミー賞授賞式の前にぜひチェックしておいてほしい作品となっている。
また、ジェームズ・キャメロン監督の続編映画『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』は 4部門でトップで、複数の部門にノミネートという点では、前作が達成した記録を繰り返す勢いを持っているようだ。
『トップガン マーヴェリック』は3部門、『ドクターストレンジ : マルチバース・オブ・マッドネス』が視覚効果の部門で選ばれている。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、『バビロン』もそれぞれ3部門にノミネートされ、大きな評価を得ている。
音楽の部門では、テイラー・スウィフト、リアーナ、レディー・ガガ、そして自身のドキュメンタリー映画で使用された『セレーナ・ゴメス : My Mind and Me』のセレーナ・ゴメスなど、ポップ界の超大物アーティストが複数名候補に挙がっているだけでなく、記録的ヒットとなったインド映画『RRR』かた楽しくキャッチーな曲『Naatu Naatu』もノミネート。
さらには、今回で14回目のノミネートを目指す伝説のアーティスト、ダイアン・ウォーレンが映画『Tell It Like a Woman(原題)』から新曲の『Applause』を歌っており、激しい競争となっている。
残りのリストには『The Fabelmans(原題)』、『エルヴィス』、 『ウーマントーキング 私たちの選択』、『イニシェリン島の精霊』、などがランクイン!
ドキュメンタリー部門には、『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイ・ドリーミング』や『The Janes(原題)』など、期待されていた作品が含まれているようだ。