ホーム » 投稿 » 海外映画 » レビュー » 映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』<あらすじ、ネタバレ、キャスト>まさかのラストとは? 物語を紹介 » Page 2

映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』【ネタバレあり】あらすじ

デヴィッド・リンチ監督
デヴィッド・リンチ監督【Getty Images】

 事件から1年後。学校の人気者のローラ・パーマー(シェリル・リー)は、親友のドナ・ヘイワード(モイラ・ケリー)と学生生活を謳歌していた。ローラは、いつものようにドナと高校に登校し、コカインを吸って、唯一心を許しているボーイフレンドのジェームズ・ハーリー(ジェイムズ・マーシャル)と戯れる。放課後になると、ローラはハーリーと彼氏のボビー・ブリッグズ(ダナ・アシュブルック)の違いをドナに語る。

 そんな中、ローラは自分の部屋の秘密の日記帳が破られていることを発見。ローラが食事を配達していた植物学者の友人ハロルド・スミス(レニー・フォン・ドーレン)のもとへ駆け込み、日記帳は架空の人物ボブの仕業だ、と言う。

 ボブは存在しない、と言うハロルドだが、ローラは聞く耳を持たず、12歳の時から自分をおもちゃにしていて、自分の中に入ろうと魂を狙っている、とまくし立てて家を後にする。
その頃、殺人者が再び動き出すことを悟ったクーパーは、同僚のアルバート・ローゼンフィールド捜査官(ミゲル・フェラ―)と邂逅。次なる被害者はセックス好きのブロンドの女性だ、とローゼンフィールドに伝える。

 一方、ローラは、食料品の宅配サービスのボランティアで訪れたミセス・チャルフォント宅でミセス・チャルフォントとその孫から不思議な絵を手渡され、部屋に「仮面をした男」がいると告げられる。

 残りの配達を同僚のシェリー・ジョンソンに任せて急ぎ自宅に帰ったローラは、日記の隠し場所にボブがいるのを発見。追いかけてくるボブに恐怖を感じ、家を飛び出す。しかし、家から出てきたのはボブではなく父のリーランド(レイ・ワイズ)だった。ローラは「そんなはずはない」と泣き叫ぶ。

 ドナの元に行き、どうにか落ち着きを取り戻したローラ。その後、家に戻って家族と食卓を囲むが、リーランドは爪が汚れているから洗え、と人が変わったように激昂する。ローラは涙を流して怯え、母は声を荒げる。

 その夜。リーランドはローラの部屋を訪問。彼女の手を取り、愛していると語りかける。これを見たローラは、父がボブに完全に取り憑かれているわけではないと感じる。

 その後、ミセス・チャルフォントからもらった絵を壁に飾り、眠りについたローラは、夢の中でミセス・チャルフォントに赤いカーテンで仕切られた部屋に誘われる。部屋の中に居合わせた彼女の孫が指を鳴らすと、テーブルの上に指輪が現れる。テレサ・バンクスの遺留品と同じデザインだ。と、そこへクーパー捜査官が登場。赤いスーツの小人がローラに指輪を手渡す中、クーパーは「ローラ、指輪を受け取ってはいけない」とローラを諭す。

 ローラが目を覚ますと、隣に花柄のドレスを着た女性が横たわっていた。鼻と口からは血が流れている。アニーと名乗るその女性は、「善いデイルはロッジから出られない。日記にそう書いて」と言い残して消える。すると、次の瞬間、ローラの手に緑の指輪が現れる。

 夜。着飾ったローラは、売春をしにロードハウスという店へ出かける。しかし、その日のローラはあまり乗り気ではない。後をつけてきたドナがローラをけしかけ、乱交が行われている秘密の部屋へと向かう。

 秘密の部屋に入ったローラは、かつて働いていた売春宿「片目のジャック」の同僚ロネットと再会。テレサとも同僚だった彼は、彼女が金目的で誰かを脅迫していたことを伝える。その後、乱交を楽しんでいたローラは、ドナが男の言いなりになっている光景を目撃。「私のようにならないで」とドナを抱きしめる。

 一方、リーランドは、そんなローラの裏の顔を知っていた。それどころか、彼は「片目のジャック」の常連客で、テレサを殺したのも彼だった。あの夜、リーランドは「片目のジャック」を訪問、ローラとロネットを見ていたが、テレサにその場を見られたために彼女を手にかけたのだ。

 そして、そんなローラにもいよいよ魔の手が伸びる。とある夜、コカインで眠りについたローラにボブがのしかかってくる。ローラが何者か問いかけると、その姿はリーランドへと変貌。ローラは、リーランドの中にボブがいることを確信する。

 そして翌日の夜。コカインに溺れるローラはジェームズに別れを告げ、ロネットたちが向かうロッジへ。乱交中にリーランドが現れ、ロネット共々拉致される。かろうじて逃げたロネットに対し、捉えられたローラは廃電車に連行され、ボブに乗り移られる。ローラがテレサの緑色の指輪んはめて拒むと、ボブに刺殺される。

 その後、ボブが乗り移ったリーランドは、ローラの遺体をビニールに包んで川に流す。一方、死んだローラは、夢で見た部屋の中で目を覚まし、目の前の天使をみて笑うのだった。

【関連記事】
21世紀最高の難解映画『マルホランド・ドライブ』をわかりやすく解説。深く知るほど怖い…。意味不明な壮絶ラストを徹底考察
映画「ファイト・クラブ」衝撃の結末、原作との違いは? 斬新な映像スタイルも注目<あらすじ 考察 解説 評価>
映画『セブン』ラストの箱の中身は? 史上屈指の胸糞映画を徹底考察。グロいけど奥深い名作<あらすじ 考察 評価 レビュー>
【了】

1 2
error: Content is protected !!