作品レビューについて
当サイトでは、編集部スタッフが先行する映画研究を踏まえて、5 つの観点から作品の魅力を深掘りします。また、「優れた脚本の映画が観たい」、「迫力のある映像が観たい」、「歴史的に評価の高い作品が知りたい」といった多様なニーズに応えるため、作品に点数を付けています。
とはいえ、作品の評価が鑑賞者によって異なるのは言うまでもありません。たとえ、映画レビューサイトで低い評価を受けている作品であっても、必ず独自の魅力があり、観る人によっては“生涯の1本”となる可能性も十分に考えられます。
したがって、作品レビューをご覧いただくにあたり、採点評価はあくまで「目安」であり、「絶対的なものではない」ということをご留意いただければ幸いです。ドキュメンタリーを除いた実写作品の評価項目は下記の5つです。
1.演出
物語のテンポ、視覚的な仕掛け、役者への演出、ロケーションの活かし方、に着目します。また、作家性がよく表現されているか、作品全体から受ける印象も踏まえて総合的に評価します。
2.脚本
設定の独創性、セリフ表現、ストーリーの完成度(破綻していないか)、社会的な意義、普遍性の有無に着目します。それぞれの要素を踏まえ、“物語の魅力度”を総合的に評価します。
3.配役
役者のパフォーマンスに着目します。観る者を惹きつける芝居なのか。後世に語り継がれる役どころなのか。端役に至るまで適材適所なのか。それぞれの要素を踏まえて総合的に評価します。
4.映像
カメラワークや照明表現に着目します。作品のコンセプトを上手く具現化できているか。映画史に残る撮影技法が使用されているか。それぞれの要素を踏まえて総合的に評価します。
5.音楽
音楽や効果音など、音響表現に着目します。作品のコンセプトを上手く表現しているか。後世に語り継がれるような音楽が使用されているか。インパクトのある効果音が用いられているか。それぞれの要素を踏まえて総合的に評価します。
採点ルール
90 点以上……歴史に残る不朽の名作
80 点代……何度観ても楽しめるハイレベルな秀作
70 点代……見どころの多い、満足度高めな佳作
60 点代……随所に光るものがある、手堅い出来の作品
50 点代……観る人によって好みが分かれる一品
たとえ、50 点以下の作品であっても、「演出」「脚本」「配役」「映像」「音楽」のいずれかに特化した、カルト的な魅力に溢れた映画は数多く存在します。そのような作品に関しては、各項目のレビューでその魅力を詳しく解説します。