国民が大論争…ファンが真っ二つに分かれた伝説のドラマ(2)圧倒的なカッコよさ…時代を先取りした名作とは?
自分のイチオシを決めて応援する「推し活」。もともとはアイドルファンの活動を指す言葉だったが、近年はさまざまな対象に用いられており、W主演の映画やドラマの場合には、ファンが真っ二つに分断される場合もある。そこで今回は、ファンを真っ二つに割ったドラマ5本を紹介。出演者同士のその後の交流も含めて紹介する。(文:編集部)
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あなたは反町派?竹野内派?
『ビーチボーイズ』(1997)
演出:石坂理江子、澤田鎌作、木村達昭
脚本:岡田惠和
キャスト:反町隆史、竹野内豊、広末涼子、マイク眞木、稲森いずみ
【作品内容】
女に捨てられ、行き場を失った桜井広海(反町隆史)と、些細なミスでプロジェクトを潰し、仕事から外された鈴木海都(鈴木海都)。出会うはずのなかった2人は、人生をのんびり考え直そうと、海辺の寂れた民宿「ダイヤモンドヘッド」にやってくる。
オーナーの勝(マイク眞木)と孫の真琴(広末涼子)に招き入れられた2人は共同生活を開始。いがみ合いながらも徐々に打ち解けていく。
【注目ポイント】
『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(2024、フジテレビ系)や『グレイトギフト』(2024、テレビ朝日系)での演技が記憶に新しい反町隆史と、2025年には主演映画『雪風 YUKIKAZE』の公開が控える竹野内豊。俳優デビュー30周年を迎え今なお第一線で活躍する2人がともに注目を集めるきっかけとなった作品が、この『ビーチボーイズ』だ。
脚本は『イグアナの娘』(1996、テレビ朝日)『ちゅらさん』(2001、NHK総合)などで知られる岡田惠和。キャストには2人のほか、デビューシングル「MajiでKoiする5秒前」が大ヒットを記録した広末涼子やマイク眞木、稲森いずみらが名を連ねる。
男女の恋愛ドラマが多かった「月9」枠には珍しく、男性同士の友情を描いた本作。元水泳選手のチャラ男と出世コースを外れたイケメンエリートがひとつ屋根の下に暮らすという現在の「恋愛リアリティーショー」を先取りするような物語が視聴者の心をつかみ、若い女性を中心に一大センセーションを巻き起こした。
歳を重ね、近年ますます円熟味を増しつつある2人。本作の舞台「ダイヤモンドヘッド」は、2人の俳優の門出を祝う「約束の場所」だったのかもしれない。
(文・編集部)
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