「ふてほど」が2024ユーキャン新語・流行語大賞に選ばれるなど、今年も世間を賑わせたテレビドラマ。今回は、「ベスト・オブ・平成ドラマ！」（青春出版社）の著者であるコラムニストの小林久乃さんが2024年放送のドラマの中から、珠玉の5本をセレクト。それぞれの魅力を解説する。第3回。（文・小林久乃）

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子役ブームの火付け役としての功績も

第３位『西園寺さんは家事をしない』（T B S系）

　いや〜、西園寺一妃演じる、松本若菜さんは圧倒的に可愛いです。頑張る独身女性でありながら、二枚目でもある西園寺さんを見て「人は明るさの虜になるんだ」と考えさせられるものがありました。

　派手すぎない、でも明るいスタイリングも良かった。ステップファミリー、主夫、同性パートナーと色々な話題も詰まっていたけれど、それを否定する人物がいなかったことも作品の良さ。楠見親子の雰囲気も良かったし、倉田瑛茉ちゃんは今年の子役ブームの火付け役になったのだから拍手！

【著者プロフィール：小林久乃】

出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ！」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら

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