今、最も演技が上手い2世俳優は? 親を超える才能の持ち主(4)記憶に残る芝居が見事…個性の異なる2人の天才
text by 編集部
親の才能を受け継ぎ、独自の特性を活かしつつ、努力をして俳優としてのポジションを確立している2世俳優たち。今回は、タレントを親に持ちながらも、自力で売れっ子になった俳優5人をセレクト。それぞれのキャリアを振り返りつつ、演技の魅力を深掘り解説する。(文・編集部)
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柄本佑&柄本時生
日本の俳優一家として、まず名が挙がるのが柄本一家ではないだろうか。
柄本明と角替和枝の間に生まれたのが、俳優として活躍する佑と時生のふたりだ。さらに、柄本佑は女優の安藤サクラと結婚。周知のように、安藤サクラの両親は、奥田瑛二と安藤和津。この2つの俳優一家が結びついたことで、柄本家と安藤家は芸能界きっての”2世夫婦”としても知られている。
そんな華やかな俳優一族の中で、今回は柄本兄弟にスポットを当てる。彼らは同じ両親の血を引いているが、それぞれが自身の特性を最大限に活かし、俳優としてのポジションを確立している。その役柄や演技スタイルは似ることなく、むしろ対照的である点が興味深い。
兄の佑は、物語を引っ張る中心的人物として作品全体に影響を与える一方、弟の時生は、個性的なキャラクターを演じることで作品のスパイスとなり、観る者の記憶に残る。
思い返せば、父・柄本明は、多彩な顔をもつ才人である。相米慎二から北野武に至るまで、タイプの異なる名監督のもとで印象的な演技を披露したかと思うと、バラエティでは志村けんとの丁々発止のやり取りでお茶の間を笑いをかっさらう。
柄本兄弟の類まれな個性は、偉大なる父のDNAの賜物なのかもしれない。
(文・編集部)
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