原作と全然違う…キャラ改変で物議を醸した実写化ドラマ(2)これは完璧…視聴者を魅了した天才的アレンジとは?
漫画やアニメの実写化映画では、PC(ポリティカル・コレクトネス)の観点などから、性別が変わったキャラクターが登場する場合がある。とはいえ、こういった試みは時に「原作への冒涜」という批判を受けることも。そこで今回は実写化で登場人物の性別が男性から女性になったドラマ5本をセレクト。世間の反応もあわせて紹介する。第2回。(文:編集部)
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『野ブタ。をプロデュース』(2005)
演出:岩本仁志、北川敬一、佐久間紀佳
脚本:木皿泉
出演者:亀梨和也、山下智久(特別出演)、堀北真希、戸田恵梨香、宇梶剛士、深浦加奈子、中島裕翔(ジャニーズJr.)、岡田義徳、木村祐一、不破万作、たくませいこ、忌野清志郎、高橋克実、夏木マリ
【作品内容】
自分自身を巧みにプロデュースし、周囲を盛り立てる2年B組の人気者、桐谷修二(亀梨和也)には、唯一苦手な人物がいた。それは、同じクラスの草野彰(山下智久)。おっちょこちょいな彰はクラスでも浮いていて、周囲から少し疎まれていた。
そんなある日、2人のクラスに転校生がやってくる。名前は小谷信子(堀北真希)。外見に無頓着で暗い信子は、転校早々いじめのターゲットになってしまう。修二は、信子を人気者へと変貌させるべく立ち上がるが…。
【注目ポイント】
芥川賞候補作にもなった白岩玄の同名小説を実写化したドラマ。脚本を務めるのは、『すいか』(2003、日本テレビ系)の木皿泉で、放送時は亀梨と山下の音楽ユニット「修二と彰」が歌う主題歌「青春アミーゴ」がオリコンチャートで1位を記録するなど、大きな話題を呼んだ。
本作で性別が改変されているのは、桐谷と小谷が「プロデュース」するいじめられっ子、小谷信子だ。この役、堀北真希が演じているが、原作では「小谷信太」という男性になっている。物語自体も、「プロデュース」の相手が女性になったことで「女子としての魅力を高める」という方向に大きく舵を切っている。
また、修二の性格が斜に構えた性格からクールを気取った気遣い上手という性格に変わっていたりと、他の設定も大幅に変わっている。その点本作は、改変によって多くの視聴者に受け入れられる作品になったといえるかもしれない。
(文・編集部)
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