民放ドラマ史上最も泣ける作品は? 心震える感動作(4)キャラクター全員が素晴らしい…毎回号泣した珠玉の名作
ドラマを観る理由は人それぞれだろう。単なる暇つぶしの人もいれば、トキメキを感じたい人、または何もかも忘れて笑いたい人。そして中には、涙を流してスッキリしたい人など。今回は、絶対に泣けるドラマを5本セレクト。作品の魅力も合わせてご紹介する。第4回。(文・菜本かな)
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ティッシュ大量消費確定の切なすぎるラブストーリー
『silent』(2022)
脚本:生方美久
出演:川口春奈、目黒蓮(Snow Man)、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、風間俊介、篠原涼子
【作品内容】
高校生の青羽紬(川口春奈)は、佐倉想(目黒蓮)の声に惹かれ、後に2人は恋人同士に。大学進学に伴い、東京と群馬で遠距離恋愛となったが、ほどなくして紬は、理由も分からずに想から一方的に別れを告げられてしまう。
それから8年後――。東京の大型CDショップで働く紬は、駅で想を偶然見かけ、声をかけるのだが、想は「若年発症型両側性感音難聴」を患い、音を失っていた…。
【注目ポイント】
こんなにも、切ないラブストーリーがあるのか…と、毎回大号泣していた『silent』(フジテレビ系)。若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力をほとんど失ってしまった想(目黒蓮)の苦しみが描かれるたびに、涙。
どれだけ拒まれたとしても、想と苦しみを分かち合いたいと願う紬の姿に、涙。とくに、紬と想が結ばれていく過程で、失恋をすることになってしまった湊斗(鈴鹿央士)と奈々(夏帆)にスポットが当たる回は、感情移入しすぎるあまり、もったいないほどのティッシュを使ってしまっていた。
ただ、悲しいだけではなく、“光”を感じる瞬間もあるのが、『silent』の魅力のひとつ。なかでも、ろう者の奈々が想に言っていた「悲しいこともあったけど、うれしいこともいっぱいある。それは、聴者もろう者も同じ。あなたも同じ」という台詞は、今でも心に残っている。障がいを持つ人と、どう向き合っていけばいいのか? など社会的なメッセージも込められていたのが、『silent』という作品だったように思う。
(文・菜本かな)
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【了】