最も教師役が上手かった日本人俳優は? ドラマ史に残る名演(4)人間味溢れる演技が最高…お茶の間に愛された男

text by shuya

『3年B組金八先生』(1979、TBS系)の坂本金八や『ごくせん』(2002、日本テレビ系)のヤンクミなど、セリフが名言として語り継がれることも少なくない。そこで今回はドラマ史を飾る名教師5人をセレクト。時に温かく、時に厳しく生徒の成長を見守る彼らの「仕事の流儀」を解説する。第4回。(文:shuya)

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生徒に寄り添い時に涙する、人生の伴走者

大泉洋『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ系、2009)

大泉洋
大泉洋【Getty Images】

 持ち前のユーモアで、どんな役も自家薬籠中の物としてしまう名優、大泉洋。今や八面六臂の活躍を繰り広げる大泉だが、彼の連続ドラマ初主演作が、実は教師役だったことはご存知だろうか。

 大泉主演の『赤鼻のセンセイ』は、2009年に日テレで放送されたハートフルドラマ。病院内に設置された学級を舞台に、生徒たちの生きる力を引き出すべく奔走する2人の教師の姿が描かれている。

 本作の注目ポイントは、大泉にしか演じられない人間味あふれる演技だろう。大泉演じる石原参太朗が、子どもたちに寄り添いながらも時に迷い、時に涙する…。そんな彼の姿は、教師というよりも伴走者と言った方が的確かもしれない。

 特に、彼のユーモラスな掛け合いと、時折見せる真剣な表情のギャップは、キャラクターにこの上ない深みを与えている。

(文:shuya)

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【了】

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