冬ドラマ、最も色気のある俳優は? 最高の“メロいキャラ”(4)包容力が魅力…女性視聴者の心を鷲掴みした男
冬ドラマも盛り上がっている。毎回目が離せない考察系から主人公に共感しながら楽しめるお仕事系ドラマまで、幅広いジャンルの作品がしのぎを削っている。そこで今回は、ドラマライターが、今期もっとも視聴者を夢中にさせている男性キャラを5人セレクト。魅力を解説する。第4回。(文・苫とり子)
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包容力を最大限生かしたナイスキャラ
鈴木伸之(菅野尊)『まどか26歳、研修医やってます!』
『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)は、研修医のまどか(芳根京子)が令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながらも、医師として女子として人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。
数多くの豪華俳優が出演している中で、最も女性視聴者の心を鷲掴みにしているのが、各科を回るスーパーローテーションで、まどかが最初に配属された消化器外科の指導医・菅野を演じる鈴木伸之だ。
鈴木といえば、『あなたのことはそれほど』(2017、TBS系)で波瑠演じるヒロインとW不倫に陥ったり、『忍者に結婚は難しい』(2023、フジテレビ系)ではあまりの生活力のなさで菜々緒演じる妻をイライラさせたりと、これまでダメ男を演じることが多かった。だが、なぜか憎めないのは、体格が良く、笑顔に愛嬌があって、どこか大型犬っぽいからだろうか。
今回はそんな包容力を最大限生かしたキャラクター。最初は無表情でとっつきづらく感じたが、実は愛情深くてかなり優しい。まどかがミスを犯した時もまずは自分の指導不足を反省していたし、彼女が他の診療科に移ってからもずっと気にかけてくれている。
なおかつ、方向音痴で、まどかと同じく人形劇に登場するアザラシの天才外科医ドクターKのファンという親しみやすい一面も。まどかにアドバイスする時、さりげなくドクターKの台詞を引用しているところも愛らしい。まどかと並んだ時の身長差にも胸がキュンとしてしまう。
(文・苫とり子)
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