歴代最高のTBS“火10”ドラマは? 記憶に残る名作(3)超面白い…ヒロインの魅力が圧倒的だったのは?

text by 菜本かな

TBS系列の火曜よる10時のドラマ枠といえば、主に女性をターゲットにしたラブストーリーが定番だ。今回は“火10”枠でもっとも記憶に残る作品を5本セレクト。胸キュン必至の王道ラブストーリーから、社会に問いかける意欲作まで、性別の枠にとらわれず誰でも楽しめること間違いなしの傑作をご紹介する。第3回。(文・菜本かな)

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スマホヘビーユーザーの主人公に大共感

『着飾る恋には理由があって』(2021、TBS系)

川口春奈
川口春奈【Getty Images】

脚本:金子ありさ
キャスト:川口春奈、横浜流星、丸山隆平、中村アン、飯尾和樹(ずん)、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、黒川智花、赤ペン瀧川、生瀬勝久、向井理、夏川結衣

【注目ポイント】

 インテリアメーカーの広報課社員・真柴(川口春奈)は、会社の宣伝を兼ねて始めたSNSで10万人近くのフォロワーを持つインフルエンサー。5年間、毎日1日3回の更新を欠かさずしているので、手にスマホがくっついているような状態。

 ギリギリZ世代のわたしは、スマホ依存な真柴に大共感。何か美しい景色があっても、目に焼き付けるのではなく「写真を撮らなきゃ!」と思ってしまうし、スマホを持たずに出かけるなんてもってのほか。

 しかし、真柴とルームシェアをすることになったキッチンカー店主・駿(横浜流星)は、彼女とは正反対な性格で、スマホをあまりいじらない。というか、そもそも持ち歩くことをしないのだ。デジタルデトックスについて、考えさせられることが多い今日この頃。「外の世界でどんなに落ち込んでも、これさえあればいいのよ。空と、水と、空気」という駿の言葉が胸に響く。いつかわたしも、駿の生き方に近づきたい!

(文・菜本かな)

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【了】

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