歴代最高の“フジ月9”ヒロインは? 演技が最高だった宝石(3)永遠の憧れ…美貌と賢さを兼備した女優は?

text by 菜本かな

フジテレビ系列の月曜9時枠のドラマといえば、名作ドラマの宝庫。ラブストーリーを中心に制作していた時期もあったことから、女性が憧れる女性像のアイコンとして多くの女優が台頭してきた。今回は、”月9ドラマ”の中でも最も魅力的だったヒロインを5人セレクト。代表作とも呼べる名キャラクターたちをご紹介する。第3回。(文・菜本かな)

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戸田恵梨香(上村夏実)
『大切なことはすべて君が教えてくれた』(2011)

戸田恵梨香
戸田恵梨香【Getty Images】

脚本:安達奈緒子
キャスト:戸田恵梨香、三浦春馬、武井咲、菅田将暉、剛力彩芽、広瀬アリス、中島健人、石橋杏奈、篠田麻里子

【注目ポイント】

『大切なことはすべて君が教えてくれた』(2011)は、武井咲がブレイクを果たすきっかけになったドラマだが、キャラクターとしては、戸田恵梨香が演じた上村夏実を推したい。

 高校教師の夏実は、同僚の柏木修二(三浦春馬)と婚約しており、生徒たちからも祝福されていた。しかし、修二が自身の生徒・佐伯ひかり(武井咲)と一夜をともにしたことで、人生の歯車が狂っていく。

 夏実はかなりしんどい役柄だったと思うが、最後の最後までとにかくカッコ良かった。ドラマが放送されていたころ、わたしは中学生だったので、「こんな大人になりたいなぁ」と憧れていたのを思い出す(なれていなくて悲しい…)。

 修二のことが好きなひかりは、何かと夏実を攻撃するのだが、夏実は決して相手にしない。ひかりにバスケのボールを投げつけられても、「ゴールあっちだから」と笑ってスルーする。“戦わずして、勝つ”というのを体現していたのが、夏実という女性だった。

(文・菜本かな)

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【了】

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