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お金の知識が身につく! マネーゲーム映画(4)。面白すぎる日本映画! 名匠が描く最高級の傑作とは?

text by 編集部
宮本信子
主演の宮本信子Getty Images

お金は人の幸福度を左右する大切な要素である。お金がなければ食べ物を買うこともできないし、家に住むこともできない。つまるところ、お金は人の生活と切っても切り離せない。今回は映画を通して経済や金融について学べる映画を5本ピックアップ。緊張感みなぎるマネーゲームに手に汗握ること必至の名品ばかりを揃えた。

『マルサの女』(1987)


出典:Amazon

監督:伊丹十三
脚本:伊丹十三
出演:宮本信子、山﨑努、津川雅彦、橋爪功、大地康雄、佐藤B作、室田日出男、桜金造、マッハ文朱、志水季里子、杉山とく子、伊東四朗

【作品内容】

税務署の敏腕調査官・板倉亮子は、国税局査察部に抜擢されて経験を積んでいく。脱税を徹底的に調べ上げるやり手だった。そんなある日、彼女はタレコミの電話でラブホテル経営や土地転売を行う権藤商事の脱税を耳にする。しかしオーナーの権藤はなかなか馬脚を露わさない。亮子は、摘発のプロ・マルサとして、再び権藤と相対する…。

【注目ポイント】

本作は、伊丹十三監督の長編3作目で、『スーパーの女』『ミンボーの女』など、伊丹の「女シリーズ」の第一作でもある。主人公・板倉亮子を演じるのは伊丹の妻でもある宮本信子。そのほか、山崎努や津川雅彦など、「伊丹組」の名優たちが脇を固める。

本作は、国税局査察部(マルサ)を取り上げた、いわゆる「業界もの」。制作のきっかけは、伊丹が前作『お葬式』を撮影した際に、収益を税金でごっそり持って行かれたことが制作のきっかけだという。

本作の特徴は、リアリティあふれる描写だろう。とりわけガサ入れのシーンは、実際のマルサOBの監修のもと、実際のガサ入れを忠実に再現している。

また、登場人物の描写にも注目したい。特に山崎演じる権藤は、常に一人息子を心配する人情味あるキャラクターで、善悪に囚われない魅力にあふれている。

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