自己肯定感、爆上げ! おすすめガールズムービー(2)。セクハラは最低最悪…女たちの捨て身に息詰まる傑作
先進国の中でも、日本人の自己肯定感の低さが際立っているというデータがある。そこで今回は、女性の自己肯定感を上げる映画をセレクト。仕事や私生活でうまくいかず「どうせ自分なんか…」と悲観しがちな方におすすめ。#Metoo運動の先駆けとなった事件に基づく映画など、世界中で様々な問題を抱えながらも強く逞しく生きる女性の雄姿をご覧あれ。今回は第2回。
●女たちの捨て身の行動に息が詰まる…。ハリウッド屈指の有名女優が豪華共演
『スキャンダル』(2019)
上映時間:108分
製作国:アメリカ、カナダ
監督:ジェイ・ローチ
脚本:チャールズ・ランドルフ
キャスト:シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、ジョン・リスゴー、アリス・イヴ、コニー・ブリットン、アリソン・ジャネイ、ケイト・マッキノン、ナザニン・ボニアディ、エリザベス・ローム
【作品内容】
元人気キャスター、グレッチェン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー(ジョン・リスゴー)をセクハラで提訴する。それを機にこれまで沈黙を貫いてきたたくさんの女性キャスターたちが名乗りをあげロジャーを退任に追い込む。
2016年にアメリカのテレビ局FOXニュースで実際に起きたセクシュアルハラスメントの告発をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。
【注目ポイント】
今作品では3人の女性キャスターを中心にストーリーが進んでいく。時の大統領、ドナルド・トランプの女性蔑視発言を追及するメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)。上司・ロジャーをセクハラ被害を告発するグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)。成功するためにロジャーからのセクハラに応じる野心家ケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)。
実際に起きた事件をモデルにしているため、ストーリーにはリアリティがあり、史実に基づいた政治背景や実在の人名が登場する点にも目を引かれる。
ニコール・キッドマン演じるグレッチェンは、上司・ロジャーを告発するのだが、彼は方々に影響力を持つ権力者であり、告発には強いリスクがともなう。様々な葛藤を乗り越えて告発への一歩を踏み出したグレッチェンは逞しく、彼女に続いて他の被害者女性たちも次々に声を上げる。
セクハラがテーマのストーリーになっているが、周りに流されずに声を上げる女性たちに焦点が当てられている。働く女性たちにぜひ観て欲しい作品だ。
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