文句なしに面白い…史上最高のラブコメ日本映画は?(2)美しい…群を抜いて魅力的だった伝説のヒロインは?
恋愛とは一筋縄ではいかないため、様々な物語がある。そして、本人が必死になればなるほど、その姿は側から見れば滑稽だったりもする。それでも人を愛することが辞められない…。今回は、そんな恋愛する人の可笑しみを描いたラブコメ日本映画を5本セレクト。作品の内容と共に、見どころを紹介する。第2回。(文・小室新一)
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魅惑的な4人の美女と
心情に合わせた音楽とパフォーマンスが見どころ
『モテキ』(2011)
監督:大根仁
キャスト:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、新井浩文、金子ノブアキ、リリー・フランキー
【作品内容】
ついに、30歳を超えてしまった藤本幸世は、未だに金も彼女も夢もなし。ニュースサイトのライターとして正社員にはなったものの、全く充実しない日々を暮らしていた。そんなある日突然、彼のモテキが始まる!
【注目ポイント】
本作は、久保ミツロウの原作を基にしたドラマの続編にして、原作者が自ら書き上げたオリジナルストーリー。監督は、『バクマン!』(2015)などの大根仁が務め、主演はドラマ版に引き続き、森山未來が務めた。主人公・幸世の前に現れる4人の美女は、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子である。
全くモテない男が急にモテ始めたときの戸惑いと高揚感がコミカルに描かれている。学生時代にあまりモテてなかった人は、きっと主人公に共感できるはず。
4人の美女は綺麗で美しく、大人の魅力にあふれており、当時の男性視聴者を魅了したのは言うまでもないが、中でも長澤まさみの魅力は群を抜いている。ヒロインは彼女だけでも十分なぐらいの存在感である。「理想の女性はモテキの長澤まさみです」という男性を今までに何人も見てきた。長澤は男性が思う理想の女性像を完璧に体現していた。
また、本作の1番の魅力と言っていいのがサブカル好きの共感を呼んだことにもある。在日ファンクや大江千里、N’夙川BOYS、Perfumeなど多くのアーティストの曲が使われていたり、出演していたりする。また、それぞれのシーンや心情に合わせた曲のパフォーマンスにハマる人が続出した。このように、サブカルとラブロマンスの組み合わせは、『電車男』(2005)や『花束みたいな恋をした』(2021)など名作が多いように思う。
(文・小室新一)
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