最もセリフが素晴らしかった恋愛ドラマは? 珠玉の名作(4)沼にハマるの必至…最強の”当て馬キャラ”は?

text by 菜本かな

時代を彩ってきた数々の恋愛ドラマは、作品を象徴する名台詞を残した。時に切なく、時に強引な愛の告白は視聴者の胸をときめかせ、世間を虜にした。そこで今回は、恋愛ドラマの名台詞を5つ選んでご紹介する。第4回。(文・菜本かな)

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「俺にもチャンスくれないか? 俺たちなら、絶対楽しい」

『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系、2021)

赤楚衛二
赤楚衛二【Getty Images】

【注目ポイント】

 ここまで読んでくれた人は、もう勘付いているかもしれないが、わたしはとにかく“当て馬キャラ”が好き。そのなかでも、『彼女はキレイだった』の樋口(赤楚衛二)は3本の指に入るくらい素敵な当て馬キャラだった。樋口の魅力は、愛(小芝風花)にまっすぐに想いを伝え続けていたところにある。

 それなのに、「重っ!」とならないのがすごい。伝え方がポップだからだろうか。たとえば、「どんどん俺のこと気にかけてよ! いつも思ってたからさ! 何かの間違いでジャクソン(=愛の呼称)こっち向いてくれないかな? って!」と言ってきても、「向きません〜!」と気軽に返せちゃうようなテンションでいてくれるのが良い。

 しかし、告白をするときはさすがの樋口も真面目モードに。「やっぱ、友達なんて無理だ。俺にもチャンスくれないか? 俺たちなら、絶対楽しい」なんて真剣な顔で言われたら、ギャップ沼にハマってしまう…(落ちなかった愛、すごいです!)。

(文・菜本かな)

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【了】

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