「出演ドラマにハズレがない」女優の筆頭は? 名作製造機(5)大女優も脱帽する演技力…打率が高い女優は?
ドラマや映画を観るとき「この人が出ているなら間違いない!」と思える役者がいる。もちろん、脚本や演出も大切な要素だが、それ以上に俳優は作品の質を左右する要素になりうる。そこで今回は、出演作した作品に名作が多い女優を5人セレクトしてご紹介する。第5回。(文・編集部)
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アイドルから名バイプレイヤーへ
野呂佳代
元AKB48およびSDN48のメンバーでありながら、現在ではバラエティタレントや女優として八面六臂の活躍をみせている野呂佳代。アイドル卒業後は、バラエティ番組を中心に活動し、明るく親しみやすいキャラクターでお茶の間での認知度はうなぎ登りだが、ドラマファンにとっては、その異常な「打率の高さ」が注目を集めている。
野呂佳代が出演しているというだけで名作の予感がプンプン漂う。実際、近年の出演作に目をやると、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ、2023)大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合、2024)『西園寺さんは家事をしない』(TBS、2024)『ホットスポット』(日本テレビ、2025)と、話題作のつるべ打ち。
「今やドラマに欠かせない野呂佳代ちゃん」「ドラマに野呂佳代さんが出てると安心感がある」「野呂佳代ちゃんが出てるドラマにハズレが無い」と、SNSの評価もすこぶる高い。バラエティの人気者から実力派女優へとステップアップした先達である小池栄子も、野呂の才能を認める発言をするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。
そんな野呂の代表作を選ぶのは難儀な作業だが、『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ、2024)を挙げておこう。本作で麻酔科医を演じた野呂は、実力派キャスト陣の中でも自身の仕事を粛々とこなし、画面に稀有なグルーブ感をもたらしてみせた。「スピンオフ希望」の声も上がるほど、彼女が演じた“成増”は、幅広く愛されるキャラクターとなった。
話題作にひっぱりだこの野呂。名バイプレーヤーとしての輝きは唯一無二。今後、どんな作品でどんな芝居を披露するのか。楽しみでならない。
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