「〜をするのが人間なのよ」心に染みる名作映画の感動名セリフ(4)。ドラえもんが産んだ名言。そのセリフを発したキャラは?
感動的な映画には、得てして「名言」と呼ばれるセリフが存在する。逆に言えば「名言」があるからこそ、その映画は「名作」として語り継がれていると言っても過言ではない。今回は、この混沌とした現代に生きる人々に今一度聞いてほしい名言を5つピックアップした。(文・ZAKKY)
が登場
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『ドラえもん のび太と鉄人兵団』(1986)
上映時間:100分
製作国:日本
監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄
キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也(立壁和也)、肝付兼太、山本百合子、加藤治(加藤修)、田中康郎、三ツ矢雄二、熊倉一雄
『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』(2011)
上映時間:108分
製作国:日本
監督:寺本幸代
脚本:清水東
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、千秋、沢城みゆき、小林由美子、加藤浩次、中村正
ロボット惑星「メカトピア」から地球侵略にやってきた鉄人兵団と、ドラえもんとのび太達の戦いを描く。ある日、のび太の家の庭に空からロボットの部品が降ってくる。のび太とドラえもんは部品を組み立て、巨大ロボットを完成させるが、ロボットの持ち主で、「メカトピア」からやって来たという少女・リルルが現れる。しかし、「メカトピア」は地球制服を企んでおり、彼女はそのスパイである少女型ロボットであった…。
ファンの間でも人気の高い大長編作。リニューアルされた2011年版は、さらにブラッシュアップされ、旧作ファンをも唸らせた。
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のストーリーは、しずかを軸に展開される。これはシリーズ史上初である。敵・リルルとしずかの間で、女同士の友情が芽生えることも見どころ。そして、瀕死の重症を負ったメルルに対し、しずかは、献身的な看病をする。彼女は、かつて、リルルに絞殺されそうになったこともあるのだ。
「どうして人間の敵である、自分を助けるのか」と聞くリルルに応答した際に発したのが、「ときどき理屈に合わないことをするのが、人間なのよ」という言葉だ。
この名言は、知的で優しい、しずかのキャラクターに実に合っている。もし仮に、他の登場人物がこの言葉を発したとしたら、何か違和感を感じたに違いない。
「ときどき」というワードが、また趣深い。自分の敵だとわかっている人が目の前で倒れていた時、どうするだろう? 助ける人は、きっとその「ときどき」が発動した人間なのだろうと考えさせられる名言である。
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