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自己肯定感、爆上げ! おすすめガールズムービー(3)。美しき薬物中毒者…救いに満ちた優しいラストは必見

text by 編集部
アメリア役のアン・ハサウェイ【Getty Images】
アメリア役のアンハサウェイGetty Images

先進国の中でも、日本人の自己肯定感の低さが際立っているというデータがある。そこで今回は、女性の自己肯定感を上げる映画をセレクト。仕事や私生活でうまくいかず「どうせ自分なんか…」と悲観しがちな方におすすめ。#Metoo運動の先駆けとなった事件に基づく映画など、世界中で様々な問題を抱えながらも強く逞しく生きる女性の雄姿をご覧あれ。今回は第3回。

●アン・ハサウェイが薬物中毒者を熱演。家族について考えさせられる名作

『レイチェルの結婚』(2008)


出典:Amazon

上映時間:112分
製作国:アメリカ
監督:ジョナサン・デミ
脚本:ジェニー・ルメット
キャスト:アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、ビル・アーウィン、トゥンデ・アデビンペ、マーサー・ジッケル、アンナ・ディーヴァー・スミス、アニサ・ジョージ、デブラ・ウィンガー、ロビン・ヒッチコック、シスター・キャロル・イースト

【作品内容】

キム(アン・ハサウェイ)は姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式に出席するため、薬物依存症の施設から一時退院する。幸せな結婚式になるはずが、姉妹と両親の消したい記憶がふつふつと蘇ってきて…。

「羊たちの沈黙」のオスカー監督ジョナサン・デミが、ドキュメンタリータッチで描いた群像劇。主演を演じたのは『プラダを着た悪魔』、『マイ・インターン』のアン・ハサウェイ。シドニー・ルメットの娘ジェニー・ルメットが脚本を担当。

【注目ポイント】

アン・ハサウェイが演じるのは、薬物治療施設の入退院を繰り返しているキム。空気の読めない発言をし、結婚のお祝いムードをぶち壊してしまう。退院したばかりでピリピリしているキムに対し、腫れ物を触るように接する家族たち。

今作品は前向きなメッセージを発する作品とは一味違い、ちょっぴりダークな内容となっている。演出面も凝っている。ホームビデオのような斬新な撮影方法によって、家族が抱える闇をリアルに描いているのだ。

明るくキラキラした役の多いアン・ハサウェイの、今まで見たことない様な表情に注目したい。不器用ながらも、自分と向き合いひたむきに生きる姿は痛ましくも、美しい。

一人の女性が抱える苦悩と、「家族愛」の陰影を描いた作品となっており、あまり触れたくない家族とのわだかまりにメスを入れ、観客に深く考えさせる作品となっている。救いに満ちた優しいラストは必見だ。

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