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「世界最高評価の映画監督は?」アカデミー賞“監督賞” 最多受賞ランキング【9位】作風一変、名匠を変えた原因は?

text by 編集部

90年以上の歴史を誇る映画界随一のビッグイベントであるアカデミー賞。その授賞式が3月12日(日本時間3月13日)に行われる。今回は授賞式が行われる前に、アカデミー賞の主要部門である“監督賞”を一度だけでなく、何度も獲得しているアンビリーバボーな巨匠たちを米colliderの記事を参考に紹介していこう。今回は第10位。

NO.9 ジョージ・スティーヴンス

ジョージスティーブンス監督Getty Images

アカデミー賞獲得歴

監督賞:『陽のあたる場所』(1952)
監督賞:『ジャイアンツ』(1957)

ジョージ・スティーヴンスは、1934年にキャサリン・ヘップバー主演のロマンス映画『乙女よ嘆くな』を監督し、この作品がアカデミー作品賞にノミネートされ、そこから映画監督として頭角を表す。

その後の1942年に、スティーヴンス監督は一旦映画監督としてのキャリアを中断し、アメリカ陸軍の映画班に加わり、第二次世界大戦の出来事を記録した。中でも、ナチス・ドイツの強制収容所である、ダッハウ強制収容所では、解放直後から現場の記録撮影に従事。そのフィルムで撮影された映像は、ドイツの戦争犯罪を裁く国際軍事裁判である、ニュルンベルク裁判での重要な証拠となった。

その後映画の製作は、戦争の実体験から影響を大きく受け、娯楽的な映画内容から、人間の内面を描いた作風に一変。西部劇映画の『シェーン』ではアカデミー撮影賞を受賞。戦争ドラマ映画『アンネの日記』では、助演女優賞、撮影賞、美術賞の3部門を受賞。

さらには、1951年エリザベス・テイラーとモンゴメリー・クリフト主演のロマンス映画『陽のあたる場所』で初アカデミー賞監督賞を受賞。1956年には、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーン主演の西部劇『ジャイアンツ』で2度目のアカデミー賞監督賞を受賞した。

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