受賞を逃してブチギレも…。アカデミー賞史上最高の名勝負(6)。衝撃…稀代の名優が予想外の落選で…?
text by 編集部
映画はショービジネスである以上、出演する俳優陣も、失望や落胆、歓喜などの感情を隠すことに長けているはずではあるが、時に本音が漏れることもある。今回は、彼らのアカデミー賞受賞の裏に見える、本音の部分を知るために、アカデミー賞史上に残る名勝負をピックアップし、雌雄が決した瞬間のリアクションにフォーカス。英Independentの記事を参考に紹介していく。今回は第6回。
●サングラス越しに伝わるショック。勝負に敗れた稀代の名優の名リアクション
ジャック・ニコルソンVSエイドリアン・ブロディ
【2003年第75回アカデミー賞/主演男優賞】
勝者:エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)
敗者:ジャック・ニコルソン (『アバウト・シュミット』)
映画『戦場のピアニスト』で、エイドリアン・ブロディが主演男優賞を受賞するとは、報道陣の多くが予想していなかったようだ。ベテラン俳優であるニコルソンが口を開けて驚いているように、その衝撃はサングラスをかけているにもかかわらず、はっきりと伝わってくるものがある。
ジャック・ニコルソンは主演した『アバウト・シュミット』で、妻に先立たれた老人を好演し、方々から主演男優賞の獲得を確実視されていた。映画『アダプテーション』で、主演男優賞にノミネートしていたニコラス・ケイジもニコルソンの受賞を予想していたのか、同じように驚いている様子が伺える。
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