『ドラゴンボール』隠れ最強キャラは? チート級の戦士(3)やる気出したら悟空と対等…最強説が囁かれる男は?

text by ZAKKY

『ドラゴンボール』において最強の名を欲しいままにする者は、悟空やベジータのみと思われがちである。しかし、圧倒的能力や規格外の設定を有しながらも、光を浴びることのない者たちが存在する。今回は、“実は最強”の異端キャラクターたちにフォーカスし、戦闘力では測れない強さや、その魅力を紐解いていく。第3回。(文・ZAKKY)

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悟空と対等に闘うガキ大将

もっと修行をしたヤジロベー

『ドラゴンボールZ』
『ドラゴンボールZ』【Getty Images】

「ピッコロ大魔王編」にて、クリリンの仇であるピッコロ一味を探している最中の悟空と遭遇したのがヤジロベーだ。獲ってきた魚を悟空に食われたことに激怒し、対峙する2人。さっきまで天下一武道会にて、天津飯という強敵と闘っていた悟空を持ってして、「こんなタフなやつ、始めてだ」と言わしめたヤジロベー。しかも、その後、ピッコロが生みだした魔族・シンバルを、刀で一刀両断。その死体を焼いて食うという豪快さ。

 この時点で、おそらく、パワー勝負のみで考えれば、天津飯と実力は均衡しているのではと、筆者は推測する。

 さらに、ヤジロベーはその後のピッコロとの闘いで瀕死の悟空を背負い、悟空がかつて修行をしたカリン塔を登りきり、仙猫・カリン様も、そのタフさに呆れる始末。(後に、ヤジロベーがカリン塔をセカンドハウスのように使っている描写は、なんだか微笑ましい)

 ヤジロベーの「実は最強説」を唱えたい重要ポイントは、次である。

 まず、初対面の悟空と喧嘩みたいなやりとりとはいえ、互角に闘っていたことだ。ヤジロベーは、サイヤ人襲来前に、無理くり、神様の元で修行をさせられた。この時点で、一緒に修行をした天津飯などとは、おそらく互角。

 後に、戦闘には参加したくなく、隠れて見ているだけだったが、思わず飛び出し、大猿と化したベジータの尻尾を一刀両断するという殊勲賞とも言える活躍を見せる。その後も戦闘描写はなく、たまに悟空たちの前に現われ、カリン様からの体力回復アイテム・仙豆を渡す係に。う~ん、惜しい! そんなヤジロベーの役回りもいい塩梅のキャラ設定なのだが、登場時のポテンシャルを考えれば、神様との出会い後もずっと修行を続けていれば、おそらく人間としては作中最強クラスになれたはず。

 でも、修行しなくとも元々強いヤジロベーは、喧嘩自慢のガキ大将みたいで、読者たちは親近感と憧れを持ったのではないかと推察する。

(文・ZAKKY)

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