春ドラマでもっとも株を上げた俳優は? ベストアクター(2)ギャップがすごい…パパ役が光るコワモテ俳優とは?
text by まっつ
2025年の春ドラマも、定番の医療モノ、ラブストーリー、サスペンスから、一風変わった意欲作までバラエティに富んだラインナップとなっている。各局がこぞって良作を生み出すのと同時に、作中で異彩を放つ俳優が続々と現れている。そこで今回は、2025年春ドラマで株を上げた俳優を5人セレクトしてご紹介する。第2回。(文・まっつ)
一ノ瀬ワタル『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)
Netflix配信ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』で一躍名を上げた一ノ瀬ワタル。今春のドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)では新たな魅力を見せている。
『サンクチュアリ -聖域-』や映画『宮本から君へ』(2019)では強面を活かした悪漢というイメージだったが、今回は一転優しいパパ像を見事に形作っている。娘を溺愛しているだけではなく、妻の仕事にも理解があり、「俺の給料はさ、二人で稼いでいるようなもんじゃん」とさらりと言ってのける。言動はもちろん、一ノ瀬の心の底からにじみ出る優しさを感じ取ることができるからこそ、回を増すごとに父親としての説得力はどんどん強まっている。
バラエティ番組などでの振る舞いを見ていてもかわいらしい人間性を垣間見せており、きっと虎朗というキャラクターも演じることに無理がないのだろう。ナチュラルな振る舞いは作品の色である温かみと重なり、気づけば虎朗と村上家が大好きになっている。
本人は事前に「(この枠のドラマに出演することに)不安もあった」と明かしているが、現時点で大正解だったといえるだろう。
(文・まっつ)
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