青山剛昌による大人気マンガ『名探偵コナン』。1994年より「週刊少年サンデー」（小学館）で連載、2025年4月に公開された劇場版最新作は、1カ月を待たずに興行収入が100億円を達成した。今回は、社会現象を巻き起こした本作が「実写化するとしたら」というテーマで人気キャラを妄想キャスティングする。第5回。（文・かんそう）

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服部平次

演じるならこの人
～永瀬廉（King & Prince）～

　コナン（工藤新一）に匹敵するほどの推理力を持ち「西の高校生探偵」として名を馳せている服部平次。明るく気の良い性格で、誰よりも大阪への愛郷心が強い、THE・関西人のキャラクターだ。

　そんな服部を演じるのは「大阪で育った」というバックボーンがなければ不可能。そこで私が推薦したいのがKing & Princeの永瀬廉だ。出身は東京都で、生粋の関西人ではないが、中学時代の3年間という心身ともに大きな影響を与える思春期を大阪で過ごしていたという永瀬。今でも普段は関西弁で話してしまうほど大阪愛に溢れている。

　演技の面でもまったく問題はない。2021年放送の朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』では、震災で家族を失い心の傷を抱えながらも前に進もうとする青年・及川亮を演じ、その演技力の高さが話題となっていた。

　さらに最近はドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』（フジテレビ系、2025）で異常なまでのナルシストの超わがまま御曹司・天堂昴朝というおかえりモネとはまったく違うタイプの人物を演じていた。陰のある役から太陽のような明るい役まで演じ分けられる永瀬廉ならば、服部の暑苦しいほどに熱い性格も難なく演じてくれるはずだ。

（文・かんそう）

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