春ドラマ、ダントツで演技の上手さが光った俳優・女優は?(1)すべてがアドリブに見える…リアルな芝居に驚嘆
2025年春ドラマを振り返るドラマ座談会を開催。今回は、3名のドラマライターが各自の推し俳優を5名ピックアップし、芝居の魅力を語りつくす。春季、もっとも胸を打つ芝居で輝いた役者とは? ドラマファン必見の座談会レポートをお届け。第1回。(文・編集部)
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“大人の粋”と信頼感を体現
中井貴一『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)
―――春ドラマで印象に残った俳優さんを挙げてください。
あまの「『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)の中井貴一さんは欠かせないですよね」
苫「中井さんは本当に“演技してる感”が一切なくて、とにかくナチュラルですよね。すべての台詞がアドリブに思えるのですが、中井さんがアドリブはないとおっしゃっていて驚きました」
あまの「中井さん演じる和平は、軽やかなのに重厚なんですよね。よく見ると中年らしい体型だし、上下スウェット姿のときもあって、決して格好つけてるわけじゃないのに格好良いんですよ。中井さんは大人の包容力の良さを教えてくれる数少ない人だと思います」
苫「コミカルな演技はもちろん、繊細な心理描写もいいですよね。特に、8話で弟の真平(坂口憲二)の病気が完治したと知らされたときの和平の受け止め方が、空白だった12年の月日の積み重ねが見えた気がして印象に残ってます」
【出席者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
【出席者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
【出席者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
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【了】