視聴者が選ぶ「いちばん面白かった」2025年春ドラマは?(4)夢中で観た…家庭のリアルを描いた新しいドラマ

text by 編集部

2025年4月期の春ドラマも様々な作品で新たなスターや名作が生まれた。そこで今回は、「映画チャンネル」にて、「あなたが選ぶ、一番面白かった2025年春ドラマは?」というテーマで読者アンケートを実施し、100人以上から回答を得た。読者のアンケート結果とともに、視聴者から最も支持された作品をランキング形式でご紹介する。第4回。(文・編集部)

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家庭のリアルを描いた新しいお仕事ドラマ

2位『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)

多部未華子
多部未華子【Getty Images】

原作:朱野帰子
演出:竹村謙太郎、坂上卓哉、林雅貴
出演:多部未華子、江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、島袋寛子、田辺桃子、織田梨沙、松本怜生、川西賢志郎、永井花奈、寿昌磨、吉玉帆花、五十嵐美桜、中井友望、萩原護、西野凪沙、美村里江、緒形直人、田中美佐子

【注目ポイント】

 見事第2位に輝いたのは、多部未華子主演の『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)。本作は、専業主婦の詩穂が育児と家事に奔走する日々を描き、「家事」という視点から家庭を真正面から捉えた、新感覚の“お仕事ドラマ”だ。

 家庭という閉ざされた空間で生まれる孤独、他者との比較、そして世間の目――。これまで光の当たりづらかった「家庭内労働」にスポットを当て、日常のリアルと向き合う挑戦的な一作となった。

 視聴者からは、以下のような声が寄せられている。

「身近に感じるドラマだった」
「子育て経験者なら誰もが一度は感じたことのある思いや、世間からの目をリアルに描いていて、懐かしさと共感で泣きました」
「専業主婦、育休中の人、ワーママ…あらゆる立場の人が抱える“家事”の意味を考えさせられるドラマ。最終回まで夢中で観ました」

 本作の大きな魅力は、「家事をすること」が“当たり前”ではなく“誇るべき仕事”として描かれている点にある。単に家庭内の出来事として済ませるのではなく、家事・育児に奮闘する姿を多部未華子が繊細に、時にユーモアを交えて演じることで、視聴者に寄り添う作品となっていた。

 特に子育て世代の女性たちからは、「これは自分の物語だ」といった共感の声が相次ぎ、社会的なメッセージ性の高さも支持を集めた理由の一つ。感情を爆発させるのではなく、静かに、自分のペースで人生を見つめ直す――そんな詩穂の姿に、多くの視聴者が心を重ねた。

(文・編集部)

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【了】

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