まさかの主演交代…代役で株を上げた俳優(2)人気俳優が下半身トラブルで無期限活動休止…危機を救った男は?
華々しく報じられる新作ドラマの発表。しかし、突如として出演者の降板トラブルに見舞われる作品も少なくない。だが、その裏では作品の窮地を救った影のヒーローが生まれていた。そこで今回は、代役で株を上げた俳優を5人厳選してご紹介する。第2回。(文・野原まりこ)
——————————
超過密スケジュールをぬって代役を務めたヒーロー
賀来賢人『愛してたって、秘密はある。』(2017)
原案:秋元康
脚本:桑村さや香、松本美弥子
演出:河合勇人、佐久間紀佳、山田信義
出演:福士蒼汰、川口春奈、鈴木浩介、賀来賢人、白州迅、柄本時生、吉川愛、矢柴俊博、佐伯大地、山本未來、堀部圭亮、岡江久美子、遠藤憲一、鈴木保奈美
【注目ポイント】
薬物・脱税・下半身トラブルなど、年間を通じて相次ぐ芸能人の不祥事。本作も、その影響を受けた作品の一つだ。立花暁人役を演じる予定だった小出恵介が問題行動を起こし、無期限の活動休止を発表。その代役として白羽の矢が立ったのが、賀来賢人である。
本作は、母親をDVから守るために父親を殺した少年が、孤独に生きることを誓いながらも、ある女性と出会い結婚を決意。しかし、“秘密”を知る何者かからのメッセージに翻弄されていく――というラブミステリー。賀来が演じたのは、主人公・奥森黎(福士蒼汰)の婚約者・爽(川口春奈)の兄・立花暁人。ジャーナリストとしてある事件を追う、物語の鍵を握る存在だ。
当時、賀来はすでに売れっ子俳優として引っ張りだこ。『わにとかげぎす』(TBS系)、『アキラとあきら』(WOWOW)など、同時期に複数の作品に出演しており、超多忙なスケジュールを縫っての本作参加となった。
それでも重要な役どころを見事に演じきった姿勢からは、賀来賢人が俳優としてどれほど信頼されているかが伝わってくる。まさにプロフェッショナルなキャスティングだったと言えるだろう。
(文・野原まりこ)
【関連記事】
・出演辞退のピンチを救った…代役で株を上げた俳優(1)
・出演辞退のピンチを救った…代役で株を上げた俳優(3)
・出演辞退のピンチを救った…代役で株を上げた俳優(全紹介)
【了】