民放ドラマ史上最高の学園ドラマは?忘れられない名作(5)ぶっ飛んだ設定なのに…青春の輝きに思わず涙する傑作

text by 菜本かな

様々なドラマがある中でも、ひときわドキドキワクワクさせられ、学生たちが大いに盛り上がるものは、やはり“学園ドラマ”だろう。今回は、ヒットした平成の学園ものドラマを5本紹介。作品の魅力に迫りながら、ぜひ、“あの頃”を思い出し、懐かしさに浸ってほしい。第5回。(文・菜本かな)

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『ごめんね青春!』(TBS系、2014)

錦戸亮
錦戸亮【Getty Images】

脚本:宮藤官九郎
出演者:錦戸亮、満島ひかり、永山絢斗、重岡大毅、波瑠、トリンドル玲奈、川栄李奈、白洲迅、黒島結菜、森川葵、小関裕太、鈴木貴之、矢本悠馬、富山えり子、久松郁実、船崎良、竜星涼、斉藤由貴、森下愛子、えなりかずき、平田満、中村静香、緋田康人、宍戸美和公、植木夏十、富澤たけし、津田寛治、坂井真紀、生瀬勝久、風間杜夫

【注目ポイント】

 『池袋ウエストゲートパーク』(1998)や、『木更津キャッツアイ』(2002)など、数々の青春群像劇を手がけてきた脚本家・宮藤官九郎と、磯山晶プロデューサーがタッグを組んだ『ごめんね青春!』。男子校と女子校が、急に合併するというカオスな設定にも関わらず、その奥にある切なさや青春の輝きに、何度も泣き笑いしたのを覚えている。

 仏教系の男子校と、お堅いカトリック系の女子校。交わるはずがなかった2つの学校が一緒になるなんて、うまくいくはずがない。でも、そんななかで少しずつクラスの空気が変わっていく感じが、妙にリアルで見ているこちらまで胸が熱くなった。 また、男子校の教師・平助(錦戸亮)と、女子校の教師・蜂矢(満島ひかり)の関係性が変化していくのも、“じわキュン”という感じで好きだった(この2人、学生たちより素直じゃないし、不器用すぎる!)。

 大人になってから思い出す青春って、決してキラキラしているだけじゃない。ちょっとダサくて、ちょっと恥ずかしくて、でもなぜか笑えて泣ける。そんな“記憶の匂い”みたいなものが、このドラマにはたしかにあった。

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【了】

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