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マーベル史上最もコケた映画は? MCU興行収入大爆死の作品(4)。世界で大ゴケ…凶暴な怪物が不人気?

text by 編集部

2023年3月時点で、マーベル映画は全31作品(『アイアンマン』~『アントマン&ワスプ:クアントマニア』)。全作品の興行収入を合わせると全世界で250億ドル(約2兆8590億円)以上を叩きだしている。今回は、誰もが認める大ヒットシリーズの中から、日本国内で興行収入がイマイチ伸びなかった作品をご紹介する。今回は第4回。

●ハルク役の俳優が交代に。主人公が怪物で不人気?

2位『インクレディブル・ハルク』(2008)


出典:Amazon

興行収入:5億円

上映時間:112分
製作国:アメリカ
監督:ルイ・レテリエ
脚本:ザック・ペン
キャスト:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロスティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、ウィリアム・ハート、ピーター・メンサー、ルー・フェリグノ、ポール・ソールズ、デボラ・ナシメント

【作品内容】

実験中に大量の放射能を浴びた科学者ブルース・バナー(エドワード・ノートン)は、感情が高まると緑色の超人ハルクに変身するという体質になってしまう。治療方法を探すブルースだったが、その驚異的なパワーに目をつけた軍が彼の元に追手を送り込む。

監督は『トランスポーター』シリーズのルイ・レテリエ。ハルクを演じたのは、『ファイトクラブ』出演のエドワード・ノートン。恋人ベティ・ロスを演じたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに出演したリブ・タイラー。

【注目ポイント】

インクレディブルハルクのコミックスよりGetty Images

日本国内での興行収入は、『マイティ・ソー』(2011)と並ぶ5億円。本来なら同率2位としたいところだが、『マイティ・ソー』のアメリカでの興行収入がおよそ4億5000万ドル(約591億)に対し、本作は半分以下の1億3,000万ドル(約172億)。総製作費は1億5,000万ドルであり、爆死と言っていい結果に。本国での大ゴケを考慮して、こちらをワースト2位とした。

まずハルクの見た目が恐ろしく、とても人々を救うヒーローには見えない。ヒーローではなく暴れまわる凶暴な怪物であるという印象を与えてしまったことは、不人気の要因の一つだろう。

本作の5年前には原作を同じくするアン・リー監督作品『ハルク』(2003)がすでに作られている。2003年公開の『ハルク』と2008年版の本作は、オリジナルとリブート関係にある。サム・ライミ版『スパイダーマン』とその後に作られた『アメイジング・スパイダーマン』関係と同じだ。ちなみに、2003年版の『ハルク』はまずまずの興行成績を残している。

リブート版ということで、前作のファンは、同じようなストーリーが描かれているのではないかと思い、わざわざ劇場に足を運ぶ気になれなかったのではないだろうか。しかし、実際には制作会社が異なるため、内容も大幅に変わっている。

余談になるが、本作でハルクを演じたエドワード・ノートンは、脚本にも関わっていたが、最終編集をめぐってマーベルと対立。2012年の『アベンジャーズ』以降のMCU作品において、ハルク役はマーク・ラファロが演じることになった。

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