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日本で最も人気のマーベル映画は? MCU興行収入大ヒット作品(1)。世界が絶賛! ヒーローの苦悩を描く”最高の改変”

text by 編集部

2023年3月時点で、マーベル映画は全31作品(『アイアンマン』~『アントマン&ワスプ:クアントマニア』)。全作品の興行収入を合わせると全世界で250億ドル(約2兆8590億円)以上を叩きだしている。今回は、誰もが認める大ヒットシリーズの中から、日本国内で高い興行収入を記録した上位5作品をピックアップ。大ヒットした理由の考察も併せてご紹介する。今回は第1回。

●メガホンをとったのは『トイストーリー』の脚本家。原作と異なるストーリーで映画ファンから絶賛の嵐

5位『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)


出典:Amazon

興行収入:32.1億円

監督:ジョス・ウェドン
脚本:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン

【作品内容】

トニー・スターク(アイアンマン)は、平和のために人工知能“ウルトロン”を作りだす。しかしその人工知能は暴走してしまう。そしてアベンジャーズに恨みを持つある双子が、チームを崩壊寸前に追い込む。

監督・脚本を手がけたのは、『トイストーリー』で脚本を務めたジョス・ウェドン。キャスト陣には、前作のメンバーに加えてエリザベス・オルセン、アーロン・テイラー=ジョンソンが出演している。

【注目ポイント】

一作目の『アベンジャーズ』で多くのファンを獲得し、大いなる期待が寄せられた本作。全米公開からおよそ2カ月経った2015年7月4日に公開されると、期待を裏切らない、壮大なストーリーでファンを熱狂させた。

本作で初登場となる双子(エリザベス・オルセン、アーロン・テイラー=ジョンソン)の存在は、アベンジャーズメンバーそれぞれの過去や弱さを際立たせ、物語に厚みを加えることに貢献している。

実は公開前、ファンの間では、ウルトロンを創ったハンク・ピム(アントマンのスーツを創った人)の登場が予想されていた。しかし、制作中の段階でその説は否定されることに。

監督のジョス・ウェドンは制作段階から、「原作のコミックには基づいていない。基本的に使用可能な材料のみを原作コミックから起用するつもり」といった趣旨のコメントを残し、ファンの期待を煽りに煽った。

原作とは違ったストーリー内容はいかなるものなのか。ファンたちは期待に胸を膨らませてスクリーンに足を運んだことだろう。結果、改変部分は多くの観客から支持され、高い興行収入につながった。『トイストーリー』を成功に導いたジョス・ウェドンの大胆な戦略が功を奏した作品だと言えるだろう。

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