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「キレキレ演技で最高!」邦画史上最強のヤンキー映画(4)。神がかりすぎ…ギャグ満載の傑作

text by ZAKKY
賀来賢人
主演を務めた賀来賢人Getty Images

1980年代以降、中高生を中心に絶大な支持を集めているヤンキー映画。2021年公開の『東京リベンジャーズ』が同年の実写No.1の興行収入を記録したことも記憶に新しい。バトルものとして楽しめ、“男気”も学べるヤンキー映画だが、一口にヤンキー映画といってもコメディから恋愛まで要素はさまざま。本記事では、1980年代の王道作品から「いや、それはねーだろ!」と思わずツッコみたくなる珍作も含め、5本の映画をセレクトした。今回は第4回。(文・ZAKKY)

●ギャグと喧嘩シーンのバランスが神がかりすぎ!

『今日から俺は!!劇場版』(2020)


出典:amazon

上映時間:114分
監督:福田雄一
脚本:福田雄一
キャスト:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈、仲野太賀、矢本悠馬、若月佑美

【作品内容】

1980年代の軟葉高校。転校をきっかけにつっぱりデビューした三橋貴志は、同じ日に転校してきた伊藤真司とともに、次々やってくる強敵たちを返り討ちする日々を送っていた。そんなある日、かつて激戦を繰り広げた不良の巣窟・開久高校を、隣町の北根壊高校が間借りしたことをきっかけに、最凶最悪の波乱が幕を開ける。

【注目ポイント】

本作は、1988年から1990年代にかけて連載された西森博之による同名コミックの実写化作品で、2018年に放映され人気を博したテレビドラマの映画版。監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズで知られる「コメディの奇才」福田雄一で、主演の三橋貴志を賀来賢人が、伊藤真司を伊藤健太郎が演じる。

『銀魂』や『HK 変態仮面』などのギャグ要素の強いコミックを独自のユーモアセンスで調理してきた福田。その卓越した手腕は、本作でも遺憾なく発揮されている。とりわけ賀来が演じる主人公・三橋貴志は、原作のキャラクター像を思いっきりブラッシュアップさせたようなキレキレの演技で、原作ファンの期待に応える造形に仕上がっている。

また、ヒロイン役赤坂理子役の清野菜名と、早川京子役の橋本環奈の「女優魂」を感じさせる演技にも注目。パブリックイメージを覆すような”はっちゃけぶり”で、画面を鮮やかに彩っている。

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