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「完璧に成功の実写化!」邦画史上最強のヤンキー映画(5)。日本映画の金字塔! 名優多数…伝説となった一本

text by ZAKKY
小栗旬
主人公を演じるのは2022年の大河ドラマ鎌倉殿の13人でも主役を務めた小栗旬Getty Images

1980年代以降、中高生を中心に絶大な支持を集めているヤンキー映画。2021年公開の『東京リベンジャーズ』が同年の実写No.1の興行収入を記録したことも記憶に新しい。バトルものとして楽しめ、“男気”も学べるヤンキー映画だが、一口にヤンキー映画といってもコメディから恋愛まで要素はさまざま。本記事では、1980年代の王道作品から「いや、それはねーだろ!」と思わずツッコみたくなる珍作も含め、5本の映画をセレクトした。今回は第5回。(文・ZAKKY)

●男たちの抗争はここから始まる…大人気原作コミックの前日譚

『クローズZERO』(2007)


出典:amazon

上映時間:92分
監督:三池崇史
脚本:武藤将吾
キャスト:小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、高岡蒼甫、桐谷健太、渡辺大、深水元基、山田孝之

【作品内容】

偏差値最低、最悪の不良たちが跋扈する鈴蘭男子高等学校では、多数の派閥が勢力争いを繰り広げていた。そんな中、やくざの息子・滝谷源治が転入。鈴蘭制覇を目論み、鈴蘭高校OBのチンピラ・片桐とともに勢力を拡大していく。

【注目ポイント】

本作は、高橋ヒロシの同名コミックを原作とした完全オリジナルストーリー。監督はコミックの実写化に定評がある名匠・三池崇史で、小栗旬や山田孝之ら、今をときめく人気俳優が数多く出演している。

主人公の坊屋春道をはじめ、魅力的なキャラクターが登場する『クローズ』シリーズ。原作者の高橋は、キャラクターのイメージを壊したくないという思いから、実写化の話を頑なに断り続けてきたという。そこで本作は、「滝谷源治」「芹沢多摩雄」という新たなキャラクターを軸に、原作の主人公・坊屋の二つ上の世代にスポットを当てた原作の「前日譚」として描かれた。

注目は、やはり小栗旬と山田孝之の演技だろう。とりわけ山田は、”プロレス好きで貧乏で屈強なヤンキー”・芹沢多摩雄をクールな眼差しで好演。『闇金ウシジマくん』にも通ずる人間臭い悪役を魅力たっぷりに演じている。

なお、本作に登場するキャラクターは、その後『クローズ』の外伝である『WORST』にも登場。失敗も多いコミックの実写化だが、本作では結果的に原作の世界観をより一層深めることに成功している。

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