高橋一生が最高! 圧巻の存在感を放つおすすめ映画(2)。長澤まさみとの演技合戦がすごい! 一級の心理サスペンス
子役から俳優の世界に身を投じ、現在、着実にその唯一無二の存在感を日本映画史に刻んでいる高橋一生。近年では映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』にも主演するなど、その破竹の勢いは止まらない。、その破竹の勢いは止まらない。そんな、高橋がこれまで出演し、名演を残してきた作品を5本、紹介していきたい。(文・ZAKKY)
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長澤まさみとの演技合戦は必見!
登場人物の視点によって解釈が異なる心理サスペンス
『嘘を愛する女』(2018)
監督:中江和仁
脚本:中江和仁、近藤希実
出演者:長澤まさみ、高橋一生、吉田鋼太郎、DAIGO、川栄李奈、黒木瞳
【作品内容】
第1回「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」でグランプリに輝いた企画を映画化したラブストーリー。
昏睡状態に陥った恋人・小出桔平(高橋一生)の名前や職業などが全てうそだと知った、食品メーカー勤務の川原由加利(長澤まさみ)が、彼の正体を探ろうと、探偵の海原匠(吉田鋼太郎)と助手キム(DAIGO)を雇い調査する様を描く。
メガホンを取るのは、CMを中心に活躍し本作で長編映画デビューを飾った中江和仁。
【注目ポイント」】
『世界の中心で愛を叫ぶ』で共演した長澤まさみと、今作では恋人役として再共演。高橋一生は、少し抑え気味の絶妙な演技を見せる。高橋が扮する桔平は、優しく、誠実で、常に彼女の心に寄り添う理想のパートナーだ。しかし、ある日を境に、彼がついていた”嘘”が明らかになる。
物語が進展するにつれ、観る者は、高橋一生の透きとおった眼差しと、愛くるしい笑顔の裏に秘められた本性を知るために、次第に前のめりになって画面と向き合うことになる。中盤を過ぎた頃には、彼と映画にすっかり夢中だ。
また、主人公・由加利に扮した長澤まさみとの演技合戦も見応え抜群。桔平のことを調べ、その素性を知るうちに揺れ動く由加利の心情も的確に捉えており、一級の心理サスペンスとして堂々の出来栄えを示している。
公開当時のインタビューでは、「ストーリーの余白を想像してほしい」と、高橋は語っている。主人公・由加利視点の真実と、高橋演じる桔平視点では、作品の印象がまるっと異なる。ともあれ、中江監督に「想像を超えた!」と言わしめた、本作における高橋の演技はファンならずとも必見の一作だ。
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