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ジブリ史上最高のイケメンは? 最も魅力的なジブリの男性キャラ(5)。理想的すぎる…強くて優しい真の主人公

text by 編集部

日本のアニメ映画を代表する「スタジオジブリ作品」。世代を超えて愛されるジブリ作品には、ヒロインを支える男性キャラが欠かせない。今回はヒロインの相手となる“イケメン”キャラクターを5人セレクトして紹介。イケメンと一口に言っても、個性の違う5人の魅力をそれぞれご覧いただきたい。

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知的で気品がありながら、力強さも兼ねそろえた「理想の男性」

『もののけ姫』(1997)アシタカ

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH
© 1995 柊あおい集英社Studio GhibliNH

声優:松田洋治

【作品内容】

室町時代の日本。タタリ神という化け物が村を襲おうとしている。村を救うべく、タタリ神の前に立ちはだかったのは、少年アシタカ(松田洋治)だ。

武術に優れたアシタカは、タタリ神の退治に成功するも、右手に呪いを受けてしまう。右手の呪いを放っておくと、アシタカの人格はタタリ神に乗っ取られ、村に被害を及ぼすこと必至である。アシタカは呪いを解くべく、タタリ神の由来の地である西の国を目指すことになった…。

【注目ポイント】

エミシ一族の長になるべく教育を受けてきた誇りを持ち、死を覚悟して、タタリ神から村を守ろうとするアシタカ。恐ろしさから逃げずに向き合い、自身の呪いも受け入れることのできる気丈さは、まさに選ばれし人といっていいだろう。

また、ケガ人を見捨てることができず、背負って山を越えるが、息を切らし、途中で休息もとる。鍛え抜かれた心と体があるだけであって、アシタカは決して超人ではなく、「普通の人間」だということも理解できる。しかし、その心の強さは、銃で撃たれた状態で、サンを抱えてなお、10人がかりで開く門を動かしてしまう力を持つ。

「普通の人間」が呪いによって、制御困難で自らの命をも蝕む大きな力を持った悲劇性もまた、美しさを際立たせている。

その容姿も美しく、タタラ場にいた女たちが口々に「いい男」と言い、その姿を見に来ては盛り上がる様子が見て取れる。しかも、下品なからかいやアプローチに対しても怒る気配すら見せずに「女たちが元気な村は良い村だと聞きます」と穏やかな顔で言う上品さも併せ持っている。

さらに、女性たちが働くタタラ場に自ら入り、その仕事を手伝ってみせる優しさと、そこで垣間見える男ならではの力強さもまた魅力だ。アシタカは、時代を問わず、女性が求める優しさと強さが詰まった、理想の男性像が垣間見える。

アシタカの声を務めた松田洋治は『風の谷のナウシカ』(1984)でアスベル、またラジオドラマ『シュナの旅』(1987)では主人公シュナを演じており、宮崎駿関連作品との縁が深い。

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