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最もつまらないトム・クルーズ映画は…? 残念な失敗作(1)。悲しき汚点…安っぽくて不人気なB級の駄作続編

text by 編集部

ハリウッドのパワーランキングでも上位に食い込む人気と実力を備えるトム・クルーズ。自らの製作プロダクションを立ち上げており、プロデューサーとしても活躍している。とはいえ、それでも失敗作は生まれてしまうのが映画の難しいところ。そこで、映画に身を捧げるトム・クルーズでも面白くすることが出来なかった残念な作品を独断でセレクト。(文・高梨猛)

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今になって見ると安っぽい?
人気シリーズの中でも段違いで不人気な一本

『M:I-2 ミッション:インポッシブル2』(2000)


出典:Amazon

上映時間:123分
原題:Mission: Impossible 2
製作国:アメリカ
監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・タウン
キャスト:トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、タンディ・ニュートン

【作品内容】

大ヒットした『ミッション・インポッシブル』シリーズ第2弾。香港ノワールの巨匠、ジョン・ウーを監督に抜擢し、激しいアクションを展開。公開された2000年度の興行収入1位を記録した。

イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、IMFのショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)に奪われたキメラウイルスを奪還するミッションを請け負う。イーサンは、アンブローズの元恋人、ナイア・ホール(タンディ・ニュートン)に近づき、アンブローズと接触するように仕向けるのだが…。

【注目ポイント】

トム・クルーズ
トムクルーズGetty Images

いまやトム・クルーズのライフワークといえる『ミッション:インポッシブル』シリーズだが、あえてワースト作をあげると「2」になるだろうか。

公開当時はハリウッドに香港映画のメソッドを輸入する流れが続いていたが、このタイミングで本家の巨匠ジョン・ウーが監督に抜擢され、期待通りの仕事を展開。キメキメの構図で銃を撃ちまくり、ここぞという場面でスローモーションを多用。カーチェイスで愛情表現をしたり、きっちりハトも飛ばすのだが…アクションがあまりにもくど過ぎて、観ているうちに食傷気味に。

トム・クルーズもロン毛でイメチェンしてバイクで疾走したり、砂場でドロップキックをカマして大躍動するが、現在となってはちょっとチープなB級ノリに見えてしまう。

公開当時の評価も芳しくなかったが、『ミッション:インポッシブル』シリーズがスケールアップしていくにしたがって、すっかりシリーズの汚点としてファンの記憶に定着してしまった。

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