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大絶賛! 史上最高の少女漫画実写化は? 大成功の傑作日本映画(5)原作超えの結末! 46億円を稼ぐ超ヒット

text by 編集部

「一度はこんな恋をしてみたい」と、世の女性たちが1度は憧れを抱いたことがあるだろう少女漫画。近年はそんな少女漫画原作の実写映画が続々と製作され、公開されるたびに注目を集めている。今回は数ある少女漫画の実写映画の中でも、原作のイメージを崩さないどころか、原作を超えたと賞賛を浴びる、ファン納得の作品を5本セレクトした。

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不評だった原作の結末を見事に改変
シリーズ3作とも大ヒットを記録

『ちはやふる 結び』(2018)


出典:Amazon

上映時間:128分
監督:小泉徳宏
原作:末次由紀
脚本:小泉徳宏
キャスト:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑(真剣佑)、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、優希美青、佐野勇斗、清原果耶、松岡茉優

【作品内容】

瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早(広瀬すず)がクイーン・若宮詩暢(松岡茉優)と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。

小説・アニメにもなった末次由紀の大ヒット同名漫画を、広瀬すず主演で実写映画化。『ちはやふる 上の句』『ちはやふる 下の句』の続編で3部作とも小泉徳宏監督がメガホンをとった。

【注目ポイント】

広瀬すず
広瀬すずGetty Images

映画『ちはやふる』シリーズは全3部作だが、ここでは3作目にフォーカスして、魅力を解説する。

実写映画は原作ファンの目が厳しく、1作目がコケてしまうと続編は難しくなるが、今作は3作とも見事にヒットし、興行収入は3作合わせて約46億円という記録を残した。

多くの漫画実写化映画は、長大な物語を限られた尺に収めるために、原作の名シーンを泣く泣く端折る部分も多く見受けられる。しかし本作は、3部に分けて原作の世界観を入念に再現することで、大事な部分をカットせず、原作ファンの熱い期待に応えることに成功した。

しかしあえて原作を変更した部分もある。それは結末だ。主人公の千早は同じ高校の太一(野村周平)、他校にいる新(新田真剣佑)と幼馴染。その2人から好意を寄せられていたのだが、漫画だと最終的に太一を選んで結末を迎える。実のところ、この締めくくり方には、納得のいかないファンも少なくなかった。

少女漫画なので、恋愛がメインでもいい気がするのだが、漫画「ちはやふる」は“スポーツ漫画”の色合いが強い。ファンたちは、夢に向かってカルタに一途な千早の姿を固唾を飲んで見守っていた。そのため、「そんな感じで終わるの」とネットの一部では炎上するほどだった。

そうした経緯を踏まえてか映画版での結末では、千早は新に告白されるが「もっと強くなりたい!」とプロポーズを断り、最終的にどちらも選ぶことなく、瑞沢高校のかるた部顧問になって終わりを迎えた。

あくまでもカルタをメインにした青春映画として見事に仕上げた制作陣の勇気ある改変が功を奏した一作だ。

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