夏の終わりを描く最高の映画は? 儚く切ない名作映画(3)予想外にハートフル! タイムリープ恋愛映画の傑作
大きく開いた窓から入る暖かい風にのって、子供の笑い声が聞こえる。授業終わりの放課後の苦い思い出。“夏”が終わりに近づくと、何故か少し切ない気持ちが残る。そんなどこかで誰もが感じた、夏の終わり。今回は、米Movie Webを参考に、人間関係が変化し、気持ちが変化する、儚くも切ない夏の終わりを捉えた映画を、5本紹介する。
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独り身の青年がタイムトラベル!
『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013)
製作国:イギリス、アメリカ
監督:リチャード・カーティス
脚本:リチャード・カーティス
キャスト:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビー
【作品内容】
21歳を迎え、彼女ができないことが悩みの青年は、父から突然、驚くべき事実を知らされる。それは、彼とその一族の男性たちがタイムトラベル能力を備えているという内容。
彼は、戸惑いつつも、恋人探しや違う人生の模索のためにその力を駆使し始める。その中で、徐々に何かに気がつき始める…。
【注目ポイント】
本作は、映画『パイレーツ・ロック』の監督、リチャード・カーティスが監督、脚本を手掛けたロマンティック・コメディ。
舞台はイギリス南西部の海辺の街、コーンウォール。タイムトラベルの能力を持つ、独り身の青年ティムが、その能力を駆使し、理想の恋人探しを行う。
しかしその過程である女性に出会い、愛と幸福が一体なんなのか、その本質を知っていくという内容を描いた作品である。
本作は、リチャード・カーティス監督が、友人達と何気なく交わした「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする?」という会話をきっかけに誕生したとのこと。
「なんでもない普通の人生」の「なんでもない時間」が、一体どれだけ素晴らしいものかということを視聴者に訴えかけている内容は、予想外なほどハートフルな作品となっており、恋愛映画作品が、苦手な方でも不思議と楽しめる作品になっている。
夏の終わりの雰囲気にも焦点を当てており、本作を通して、今後の時間をどのように過ごすのか、考えるのもアリだろう。
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