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世界絶賛! 最も偉大なボクシング映画は? 珠玉の超名作映画(1)涙腺崩壊…最高の芝居が光る格式高い名作

スポーツを題材にした映画は、人々の心を熱くさせる力を持つ。その中でもボクシング映画は人気があり、今でも多くの作品が生み出されている。目標に向かって苦しみながら努力する姿や、負けたくないという意地だけで立ち上がる姿には、経験者ではなくとも背中を押される。そこで今回は洋画のボクシング映画を5本セレクトしてご紹介する。

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モデルとなったのは実在した貧困ボクサー
秀逸な人間ドラマに涙腺崩壊

『シンデレラマン』(2005)


出典:Amazon

上映時間:144分
原題:Cinderella Man
製作国:アメリカ
監督:ロン・ハワード
脚本:アキバ・ゴールズマン、クリフ・ホリングワース
キャスト:ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ、クレイグ・ビアーコ、ブルース・マッギル、パディ・コンシダイン、コナー・プライス

【作品内容】

本作の舞台は1930年代、大恐慌下のアメリカ。貧困生活を強いられた実在のボクサー、ジェームス・J・ブラドックが逆境をはねのけ、世界王者に上り詰めるまでを描いた実話ドラマだ。

ボクサーとして10試合連続KO勝ちを収め、マネージャーのジョー・グールド(ポール・ジアマッティ)をはじめ、周囲の人々は次期王者と期待するジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)だったが、才能がありながらも世界恐慌や連戦の疲労やケガによりブラドッグの人生は坂道を転がり落ちるように転落していく…。

【注目ポイント】

俳優のラッセル・クロウ
俳優のラッセルクロウGetty Images

本作では、主人公の不遇のボクサー・ブラドックにしても、そのマネージャーのグールドにしても、影の部分ではなく、良い部分に焦点が当てられている。

ブラドックが恐慌から立ち上がり、王座を奪取する過程で、彼がなぜ“シンデレラマン”と呼ばれ、アメリカの労働者の光となったのかが理解できる作品だ。このボクサーの復活劇をラッセル・クロウの好演が彩りを加えている。

マネージャーのグールドは、実際には合理的、かつビジネスライクな人物だったそうだが、ブラドックの家族に対しては、良い人間であろうと努めていたのは事実であるという。リングの外の人間ドラマにも焦点を当てたことによって、グールドを演じたポール・ジアマッティの持ち味もしっかりと引き出されている。

貧困からの復活劇という、ボクシング映画の王道ともいえるストーリーが魅力だ。一方で、主人公からは古臭い亭主関白的な考えが見て取れるが、そこはご愛嬌。ラッセル・クロウとポール・ジアマッティの格式高い芝居によって名作となっている。

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